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インド首相の健康状態、政局にも影響

2009-01-25 16:06:02     cri    



















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 インドのシン首相は24日、ニューデリーで心臓のバイ・パス手術を受けました。手術は成功しましたが、全快まで少なくとも6週間の静養が必要だとされています。インドの世論は、深刻な政治問題と金融危機に直面しているいま、シン首相の健康状況は各界からの注目を浴びていると見ています。そこでこの時間はこのことについての当放送局記者のリポートをお送りしましょう。このリポートは次のように書いています。

 2004年に首相に就任したシン氏は今年76歳で、「インドの経済改革の父」と呼ばれています。インド国民会議党をはじめとする連立政権の中で、シン首相は政局支配での大物なので、情勢が複雑な今、シン首相の健康状態は、インドとパキスタンの関係、まもなく行われる議会選挙、それに経済の景気回復対策の実施にもマイナスの影響を与えるとされています。

 去年11月26日にインド最大都市のムンバイでテロ襲撃事件が発生しました。インド側はテロリストはパキスタンから越境してきたと決め付け、ひいてはこのテロ事件にパキスタン政府が関わっているといい、また、インド国内の強硬派の指導者は、パキスタンに対して軍事行動を実施すべきだと主張し、これらはインドとパキスタン関係を緊張化させました。その際、シン首相は外交ルートを通じて、パキスタン側にインドと協力してテロ事件の取調べを行うことを提案し、パキスタン国内のテロ組織取締りを強化するようパキスタン側に求めるました。また一方では、アメリカ、イギリス、中国とロシアなどによる建設的な斡旋活動に感謝の意を表しました。その2ヶ月後、テロ襲撃事件によるインド社会への影響がほとんどなくなり、シン首相がこの過程で極めて重要な役割を果たしていたのです。ノーベル経済学賞の受賞者であるインドのエコノミニスト、アマティヤセン氏はこのほどニューデリーでのあるシンポジウムで、シン首相はムンバイテロ襲撃事件の処理で、政治的な知恵を見せたと賞賛し、シン首相は高い見地に立ち物事を解決できる政治家であると高く評価しました。

 ところで、国民会議党が主導するインドの連立政権の任期は今年5月までであることから、3月からは次期議会の選挙が始まるので、各党派は選挙戦の準備を急いでいます。いまの連立政権は経済の成長率を連続して8%か9%に維持し、都市部における失業率もかなり低い水準に抑え、物価も比較的に安定していました。しかし、2008年の下半期から世界的な金融危機に見舞われ、インド経済は不況に落ち込み、政府は野党側からの非難で頭を痛めていました。このような非常時に、「インド経済の脈拍を取れる人物」と言われるシン首相は、国民会議党が選挙で再度の勝利を収める上では非常に重要な存在なのです。ですからシン首相の健康が二ヶ月以内に回復しなければ、国民会議党は選挙で負けてしまうかもしれません。それは今の連立政権に、シン首相の能力と声望を上回る政治的リーダーがまだいないからです。

 国民会議党のスポークスマンは24日ニューデリーで、「政府はシン首相の後任者を考えていない。インド政府の政策を変える考えもない」とした上で、シン首相の入院中、ムカジー外相が首相代行をしながら、シン首相が兼ねていた財政相の職務をも代行すると述べました。

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