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「変革」と「不変」の間に展開するオバマ政権

2009-01-21 17:55:15     cri    



















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 オバマ次期アメリカ大統領は現地時間の20日、ワシントンで就任宣誓式を行い、第44代大統領に就任しました。就任式は連邦議会議事堂西側からリンカーン記念堂までの9平方キロメートルの特設会場で行われ、全国から200万人が駆けつけ、寒さの中で式典を見守りました。さらに、祝いのイベントは翌朝まで続いたということです。

 民衆が新しい大統領にこれほどの期待を託したのは、大統領が選挙時に出した「変革」のスローガンによるところが大きいとされています。目下、アメリカは数多くの危機を抱え、人々は変革を通してこの苦境から脱出できるよう大統領に願いを託しました。一方、オバマ大統領は就任演説の中でこれまでのように「変革」を頻繁に打ち出すことがなかったことから、新政権の政策の大まかな流れが示されているように思われます。

 オバマ大統領の演説によれば、新政権は内政面において各方面で改革を推進していきます。現在アメリカが直面している最も大きな課題は金融危機です。オバマ大統領は、「今の経済状況の下で、我々は大胆かつ速やかに行動しなければならない」と強調しました。また、経済成長を推進するため、インフラ施設への資金投入の拡大を示しました。しかし、資金投入は道路、橋だけでなく、教育、医療、新エネルギー開発などの分野にも及んでいます。この点でブッシュ政権と著しく異なっています。

 対外政策について、オバマ大統領の変化も明らかです。ブッシュ前大統領が施行していた一方的主義と比べ、オバマ大統領は相互尊重と互恵に基づいて、イスラム諸国との新しい発展方法を探り、貧困国家により大きな支援をすることを強調しています。イラク戦争はブッシュ政権にとって大きな痛手です。オバマ大統領は演説の中で、イラク戦争の終結を表明しました。これも注目の話題となっています。

 しかし、ほかの角度から見れば、オバマ大統領は選挙中重ねて「変革」を強調していましたが、当選後は、その声が弱まっています。それについて、アナリストたちは、アメリカの実際の需要を考えると、オバマ大統領の「変革」には限界があり、ある分野ではブッシュ政権と同じ手法を取るだろうと見ています。オバマ大統領の就任演説からもこの点がはっきり見られます。アメリカ国内に向けて、オバマ大統領は人々の市場に対する信頼を回復させることを強調しました。これはブッシュ前大統領がこのほど表明した態度と一致しています。また、市場を救済するために、オバマ大統領とブッシュ前大統領はいずれも巨大な資金を注入することにより金融市場を活性化させる、インフラ施設の建設に力を入れるような方式を取っています。また、対外政策の面から見れば、オバマ大統領もテロ取締を高度に重視しており、アフガニスタンへの投入を増やすほか、「アルカイダ」やタリバン武装勢力に打撃を加えるなど、ブッシュ政権の後期政策と同じ方法を取ることになります。オバマ大統領はアメリカと対立する国と対話を行いたいと表明しましたが、それらの国に、握手のために先に握った拳を広げなければならないだろうと求めています。これはブッシュ前政権の立場とあまり変わらないものです。

 このように就任演説の内容からオバマ政権の施政方針が明らかになっていますが、そういった政策の実施までに、オバマ大統領はまず、国の運営から始めなければなりません。そうする中で、情勢の変化によって政策が変わることもあるでしょう。したがって、アメリカはすぐには変わることはなく、金融危機の影響が続くことで人々が政府に失望し、また、変わったようで変わっていないといわれる外交政策で、アフガニスタンなど海外での紛争から脱出しようとしている同盟国から不満を招くだろうといわれています。こうした背景から、オバマ大統領は支持を得るために演説で希望、勇気と団結を強調したのでしょう。

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