ロシアのイタルタス通信によりますと、プーチン首相はこの日、ロシア訪問中のウクライナのティモシェンコ首相と、細かい点について話し合ったのち、調印式を行いました。席上、双方の天然ガス会社の社長が文書に調印しました。
プーチン首相は調印式で、「ロシアの天然ガス企業・ガスプロムはヨーロッパへの天然ガス輸送を再開する命令を受けており、ガス供給はまもなく再開する」と述べました。
これに対して、ウクライナのティモシェンコ首相は、「ウクライナを経由するロシアの天然ガスに対して、ウクライナは直ちにヨーロッパに送る」と表明したうえで、「双方が10年間の売買合意に調印したことは、紛争の再発を防止することができる」との見方を示しました。
これについて欧州委員会は声明を発表し、「現在必要なのは、双方がガス供給再開の確実な時期を示すことだ」と強調しました。
EU・欧州連合の輪番議長国のチェコは、売買契約の調印について、現実的な意味があると評価したものの、EUは慎重に状況の推移を判断する必要があると述べました。(朱丹陽 安藤)
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