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中国、公立病院の改革を推進

2009-01-09 16:15:38     cri    



















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 中国では、医薬品の価格が高すぎることなどから人々は病院に行きにくくなるという問題が出ていますが、これを解決するため、政府は公立病院の改革を中心とした新しい医療制度改革を計画しており、その草案をまもなく発表することにしています。現在、北京で開催中の全国医療衛生会議によりますと、中国は今後、公立病院の公益性を強化するため、病院への手当てを増やしたり薬品の価格を引き下げるなどの改革を推進していくということです。

 いま北京で開催中の全国医療衛生会議で、中国の陳竺衛生相は、医療改革の中心的内容として、公立病院の改革を推進していくと述べた後、「公立病院の管理運営体制を整備し、改革の全般的構想と主な実施措置を決めるために、今後3年、一部都市で公立病院の改革をテスト的に実施する」と発表しました。

 中国では、公立病院は医療資源の90%を占めており、医療サービスシステムでは主体となっています。そのため、今回の改革では公立病院の改革が重点とされ、特に病院の公益性を如何に強化するかという点が注目されています。清華大学公共管理学院の胡琳琳氏によりますと、1980年代、政府は公立病院への支出を減らしたため、公立病院は企業のように利益を優先して運営していました。これによって医薬品の価格が上がり、人々の医療負担額が増えたのです。これについて胡琳琳氏は「当時、政府は、公立病院に患者への基本的医療サービスの提供を求めていた一方で、病院には必要な資金を十分出せなかった。そこで今度は、それを補う手段として、政府は、病院が薬品の価格や検査料金を上げることを認めた。こうして医療費が高すぎるという問題が出てきたのだ」と話しました。

 この問題を解決するため、今回の改革では、公立病院のインフラ整備や医療設備の購入と研究、それに医師の育成などに対する資金的支援を強化し、緊急の救助や医療サービスなどに関する予算を確保することにしています。

 また医療費の調整について、陳竺衛生相は「医師の所得と処方薬品価格とを結びつける政策を取り消す。これによってでた病院側の損失については、政府が資金投入を増加し、一部のサービス料金を引き上げることでその解決を図る」と述べました。

 ところで、今回の改革では、公立病院の管理運営体制を整備し、公益性を中心とした評価システムや医療安全に関する評価管理システムを構築するほか、社会から監督してもらうため情報公開を推進することにしています。

 この改革について清華大学の胡琳琳氏は、公立病院への資金投入を強化することで医療料金を一般市民が受けられるレベルにしたことから、政府は成すべき責任を果たしたといえる」と評価した上で、公立病院の公益性というのは、医療料金はすべて国庫負担だという意味ではないと強調しました。胡琳琳氏は、また「中国の財政状況では、政府は現在、国民医療費をすべて負担することはできず、ただ基本的な資金の投入を確保するだけである。そしてその不足の部分は病院の運営や保険などで補うしかない」と説明しました。

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