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ガザ衝突のためパレスチナ選挙は暗い見通し

2009-01-09 15:07:35     cri    



















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 この9日で、アッバス氏のパレスチナ自治政府の4年間の議長任期は予定では終了するはずでしたが、アッバス議長はこのほど次のパレスチナ立法委員会の選挙まで任期を延長すると発表しました。これを受けてハマスは8日、「9日からはアッバス氏の議長という職務を認めない」と宣言しました。ここ数日のガザ衝突の影響により、パレスチナ総選挙の前途はますます暗くなっています。

 2006年、イスラエルに強硬路線を実施しているハマスはパレスチナ立法委員会選挙でアッバス氏がリードしているPLO・パレスチナ解放機構主流派のファタハを破り、組閣の権利を得ました。こうしてパレスチナ内部の食い違いはよりはっきりし、中東和平プロセスはますます実施しにくくなっています。アッバス氏は去年11月、今年初めの立法委員会選挙の実施、それに自治政府議長と立法委員会の選挙を同時に行うことを提案しましたが、現在の情勢から見れば、この計画はすでに実現不可能となってしまいました。

 今も続くガザでの武力衝突は、パレスチナ各派内部の矛盾を覆い隠すことは出来ませんでした。もちろん、ハマスの態度が少し変わって、エジプトで行われる停戦交渉への参加に同意しましたが、アッバス議長の政策を引き続き非難しているのです。レバノン駐在のハマスの代表は8日の記者会見で、「イスラエルの侵攻を前にアッバス氏はガザの人々に対する責任を果たせず、ただアメリカの代弁者となっただけだ」と述べました。

 さて、イスラエルのガザでの軍事行動はすでに十何日間も続いており、パレスチナとアラブ諸国のハマスへの同情心はますます大きくなっています。はっきりしているのは、イスラエル軍の行動はガザ地区で深刻な人道的災難を引き起こし、ガザ住民の状況はアラブ諸国や世界から注目されています。そして関係諸国などの斡旋活動が効果をあげないことから、ますます多くのパレスチナ人は、ハマスが過激的手段をとってイスラエルと対抗することを支持し、アメリカの中東政策に反対しています。

 ここ数日、ヨルダン川西岸では、ハマスを支持するパレスチナ人のデモ行進がよく見られます。それは、イスラエルが攻撃したのはハマスとガザに住むパレスチナ人だけでなく、パレスチナ民族であると多くのパレスチナ人が考えているからです。ファタハの警察当局がハマス支持者を逮捕したことも、一部の民衆の反対を引き起こし、一部のパレスチナ人は、アッバス議長はアメリカの代弁者だと非難しています。

 これについて専門家は、「もしいまのガザ情勢が長引けば、より多くのパレスチナ人は、アメリカとイスラエルから『テロ組織』とされているハマスに同情し、支持していくだろう。これはファタハ、それにアメリカとイスラエルも願ってはいないことだ。それにアメリカのオバマ氏が次期大統領に就任しても、アメリカの中東政策には根本的な変化はないだろう。イスラエルではまもなく選挙が行われるが、各党派はハマスをこれからも敵としていく。このような状況の下で、ハマスとファタハが、立法委員会選挙などの問題について意見の一致に達することはありえない。こうしてすでに前途を危ぶまれていた中東和平プロセスはますます予測できないものになった」と見ているのです。

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