ウクライナ政府は3日、「ウクライナ経由のEU諸国向けの天然ガスのウクライナへの提供をロシアが減らしたことから、10日後、ウクライナがこれまでどおりEUに天然ガスを供給することは保障できない」とEUに警告しました。
これを受けてEU(欧州連合)は、ロシアとウクライナの天然ガス紛争の問題解決に介入するつもりはないと表明しました。
ウクライナのソコロフスキ・エネルギー問題担当大統領補佐官は3日、「ロシアがいまEU諸国向けの天然ガスの輸送量を維持すれば、ウクライナを通るパイプラインには10日から15日にかけて深刻な技術問題が起こるため、ウクライナはヨーロッパへのガス輸送を仕方なく中断する」と警告しました。
ソコロフスキ大統領補佐官はさらに、「ヨーロッパの専門家はウクライナ側の考えに賛同し、このような情勢におけるガス輸送の技術的障害を承知している。ウクライナはウクライナ経由のロシアの天然ガスを止めたりはしない」と重ねて表明しました。
EU議長国であるチェコのヴォンドラ副首相は3日プラハで、ロシア天然ガス企業ガスプロムのアレクサンドル・メドベージェフ副社長と会談した際、「EUはロシアとウクライナの天然ガス紛争の仲介役を務めたりはしない」と表明しました。
一方、ロシアのメドベージェフ大統領は「ウクライナがEUへの天然ガス輸送を止める恐れがあるため、EUへのガス供給を保障し、その供給量を維持していく」と語りました。(01/04)
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