自転車は19世紀末、欧州から中国にもたらされ、最初は宮廷貴族の娯楽として親しまれていました。60年代から70年代にかけて、自転車、ミシンや腕時計は結婚する時、いわゆる3種類の神器的な存在となりました。80年代に入り、中国人にとって最も重要で、しかも誰もが使う交通手段になりました。そして、中国はまさしく「自転車王国」になりました。
改革開放が進むにつれて、国民の生活水準が向上し、90年代に入ってから、自動車は自転車にとってかわり、人々の交通手段になりました。しかし、自動車台数の急増に伴い、交通、環境やエネルギーなどさまざまな問題を引き起こしました。最近では自転車で外出することが、現代風だともてはやされるようになりました。
自転車の役割の変化は、中国人のライフスタイルの変化と改革開放の成果を示すものといえるでしょう。(万、安藤)
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