イスラエル軍は29日夜、ガザ地区で、主にパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスが支配しているモスクや、幹部の住宅、車などを狙って空爆を続けています。ガザ地区の医療関係者によりますと、イスラエル軍の305回を超える空爆で、パレスチナ側は少なくとも345人が死亡、1600人余りが負傷しました。
こうした中、イスラエルのオルメルト首相は29日の閣僚会議で「攻撃停止の可能性を検討してはならない。それより、ガザでの作戦目標の実現を確保すべきだ」と、強硬な姿勢を示しました。またリブニ外相は、日本の中曽根弘文外相と電話で会談した際「攻撃を停止できるかどうかはハマス次第だ」と述べました。
これに対し、パレスチナ暫定自治政府は、イスラエルと進めてきた和平交渉を中断すると発表しました。
また、国連のパン・ギムン事務総長はイスラエルとパレスチナに対し、暴力行為を即時に停止し、民間人の犠牲を避けるため必要なあらゆる措置を取るよう求めました。(鵬、吉田)
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