欧州安全保障・協力機構（OSCE）は22日、ウィーンの本部で「グルジアに派遣した欧州安全保障・協力機構の視察員の任期問題について各国が一致しなかったため、2009年1月1日に撤収する」と発表しました。

　オーストリアのAPA通信の報道によりますと、欧州安全保障・協力機構はグルジア駐在の視察員の任務を終えるつもりです。56の加盟国は2009年、改めてグルジアへの視察員派遣について討議していくということです。

　また、この日、EU・欧州連合の議長国を務めるフランスは声明を発表し、関係各国が合意できなかったことに対して遺憾の意を示しました。声明は「欧州安全保障・協力機構は、グルジアの安全と安定のために重要な貢献をした。各国が引き続き停戦協定を貫くと共に、できるだけ早く各国の利益に符合する解決案を見出すことを希望する」としています。（翻訳：katsu　チェック：吉田）