中国の胡錦涛国家主席は15日北京で、経済や社会の発展を強力に支持するため、政府は科学技術を優先的に戦略的地位に位置づけることにするとの考えを示しました。

　これは、中国の科学者による団体・中国科学技術協会の成立50周年の大会で明らかにされたものです。

　その中で、胡錦涛国家主席は「中国の科学技術の全体的なレベルは今、発展途上国でリードしており、一部の分野では世界の先進レベルに達している。政府は今後重要プロジェクトに対する支持を強化し、自主革新に力を入れ、技術者にできるだけいい環境を作り出すようつとめていきたい」と述べました。

　また、胡錦涛主席は技術者に対して、「民衆の利益にかかわる問題の解決を図ることや、国民の生命や健康、環境保全、公共安全などの分野に関する研究開発に力をいれることや、地震後の再建などの研究に取り組み、その成果によって多くの国民に恩恵をもたらせるよう期待している」と語りました。