一橋大学北京事務所と人民網の共同主催による第８回日中産学フォーラムが12日、北京で開催されました。「グローバル･インバランスと中国の対外調整」をテーマに、一橋大学商学研究科の小川英次教授、中国人民大学財政金融学院の瞿強教授、日本銀行国際局の露口洋介リサーチフェロー、中国産学研協力促進会の王建華副会長らが基調講演を行いました。このほか、世界金融危機の原因や両国経済への影響と対応、世界経済における不均衡の是正などをめぐり、両国の政府関係者、学者及び経済界の関係者がディスカッションを行いました。
　関係者は、世界経済が2009年になると一層厳しくなると予想し、「東アジアは地域としての連帯感をさらに強め、協力と連携することでともに危機を乗り越えよう」と提案しています。
　なお、日中産学フォーラムは2005年4月にスタートし、これまで、企業の社会的責任、メディアの社会的責任、ソフトウェア産業の結合、高等教育、地域開発、スポーツ交流、企業の成長などをテーマに開催してきました。フォーラムの様子は人民網のBBS「中日論壇」で紹介されています。（王小燕）