会員登録

2008年流行語(4):「山寨春晩」

2008-12-12 14:07:41     cri    

 日本の「紅白歌合戦」にあたるCCTV・中国中央テレビ局の大晦日(旧暦)の定例番組「春節晩会(春節交歓の夕べ)」(略称「春晩」)は多くの中国人にとって、大晦日に欠かせない楽しみの一つです。しかしこのところ、CCTVの「春晩」より、「山寨春晩」の方がずっと話題を呼んでいます。中国の大手検索エンジン「百度(BAIDU)」に「山寨春晩」を入力すると、2790万件以上のヒットがあります。

 実は、「山寨(山中の砦の意味)」はもともとは広東語で、政府からの生産許可証のない無名の携帯電話メーカーが違法で、有名ブランドを模倣した製品を生産し、格安で販売する現象、もしくはその携帯電話のことを指します。政府の管理から逃れる様子を砦に隠れている様子にたとえてこの名前がついたということです。

 今年は、突然この言葉の使用範囲が広まり、いわゆる有名ブランドの「モノマネ」が、偽者にもかかわらず自らのことを誇りに感じているかのような様子を皮肉って使われるようになりました。

 そのため、あるウェブサイトがCCTVの「春晩」を真似て「山寨春晩」を企画し、インターネットを通じて生放送することを発表しました。そして、CCSTV(China Countryside TV)と名づけ、ネットを通じて全国規模で出し物を募集したところ、応募者が多数殺到したということです。さらに、10日には、山寨春晩のポスターも発表され、いよいよ話題となっています。

 現在、「山寨」の勢いは携帯電話やネット番組「春節晩会」だけにとどまらず、山寨バージョンのファッションやポップ音楽なども相次いで登場しています。今年の冬、「山寨」の風が吹き荒れるでしょう。(12/12 翻訳者:Lin チェッカー:大澤)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS