高等教育研究をテーマとする「京都大学―北京師範大学学術シンポジウム」が3日~5日、北京師範大学で開催されています。
シンポジウムでは、両国の高等教育の現状や大学内部組織の改革、入試制度、大学院教育の現状などをめぐり、京都大学大学院教育学研究科と北京師範大学教育学院の教員によるレクチャー、学生の発表とディスカッション及び意見交流会が行われています。
両大学が教育学の学術交流で協定を結んだのは2006年6月でした。その後、年一回、持ちまわりでシンポジウムが開催され、今年で3回目となります。また、教員の相互派遣や学生の交換留学なども行われてきました。
北京師範大学教育学院の張斌賢院長は、「国際化の背景の下、北京師範大は京都大学との学術交流を極めて重視している。学生と若手教員が交流の中で最も恩恵を受けている」と語り、協力がすばやく発展できたことに満足の意を示しました。
京都大学大学院教育学研究科の辻本雅史教授は、「教育学はそれぞれの国内事情に基づいたものだが、相手の視点に立てば、一層はっきり見えるものもある。中国と日本は文化の底流において深いつながりを持っているため、比較研究により、双方にとって参考となるものが多いはずだ」と語りました。
両大学の関係者はいずれも、学術交流の効果を高く評価し、協力関係の内容を一層充実させるよう、今後も引き続き協議を進め、より具体的な行動に発展させる意欲を見せています。(王小燕)
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