■北京のおしゃれスポット、「三里屯VILLAGE」を散策
各国の大使館が密集し、バーストリートとしても有名な三里屯の風景が変わりました。 この夏、五輪開幕を前に、世界のどこのファッショナブルな街にも引けを取らないニュータウンがオープンしました。 三里屯VILLAGEです。
「伝統的な北京ばかりでなく、おしゃれな北京も見たい」 東京から北京観光に訪れた友人が注文を出しました。 「それでは、三里屯へ」と、日曜の夕暮れ時に三里屯VILLAGEを一緒にぶらぶらしてみました。
秋も深まり、夕方になるとぐっと冷え込み、人出はそれほど多くありませんでした。しかし、目の前の空間に惹かれました。それは、これまでの北京になかったムードでした。
落書きの壁あり、しゃれた陳列あり、明るいショーウィンドーあり、ファッショナブルな若者ともすれ違いました。生活感はまだまだですが、若いエネルギーをぐっと吸い込む不思議な魅力が放っていました。
「2年ぶりの北京は、本当に綺麗になり、おしゃれになりましたね」 友人は感心しました。
日本語の会話を聞こえれば、表参道ヒルズか渋谷の街角に身を置いている錯覚に。周辺には、おしゃれなレストランやブティックも多く、日本人デザインの看板も見かけました。
北京のイメージはずっと豊かになりました。(散策人:王小燕)
■三里屯VILLAGEとは?
三里屯VILLAGEは、ショッピング・飲食・娯楽施設を収容したおしゃれな建築群です。北京市内の朝陽区に位置し、2008年7月10日にその第一期がオープンしました。
53,000平方メートルの敷地に19の建物が建ち、Adidas、Apple、Casio、Fossil、Lacoste、Nike、The North Faceなど有名ブランド店が軒を連ねています。
建築群は、日本の建築デザイナー、隈研吾さんが設計。デザインは中国的な要素を重視し、VILLAGEの中を歩くと、北京の伝統的な胡同(横丁)に見られる人と人の温かな触れ合いが感じられます。
■VILLAGEを訪れた人々の反響
おしゃれなショップがそろう建築群は、若者の間で人気を集めています。「ブランド品には手が届かなくても、ウインドウショッピングを楽しむことはできる」。そんな若者たちが週末、五輪前に開通した地下鉄10号線に乗ってやってきます。友達と訪れて明日の流行を読む、そんな人も少なくないはずです。(黄恂恂)
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