中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
北京2008特集:四川大地震の被害状況と救援活動について
   2008-05-16 16:45:35    cri

 今週の月曜日午後2時半ごろ、中国の四川省でマグニチュード8の大地震が起きました。震源地に近い成都のほか、湖南省、甘粛省、湖北省、雲南省、山西省、上海、天津、北京などでも、地震による揺れを感じました。

 今日は地震発生後5日目になりました。今のところ、被災地の面積は10万平方キロで、四川省だけでも6つの市、44の県、1061の村が被害を受けたということです。また被災者の数は1000万人以上に上っています。そして、15日朝の段階で、この地震による死者の数は1万9505人に上りました。

 今回の大地震の震源地はブン川で、四川省の西北部の山間(やまあい)にあり、省都の成都から159キロ離れたところです。ブン川は、少数民族のチャン族、チベット族、ホイ族と漢族が集まるところで、中国で唯一のパンダ自然保護区と飼育研究センターの臥龍自然保護区の所在地でもあります。

 震源地のブン川付近は、道路と通信が遮断され、外部との連絡が取れず、震源地の状況をすぐに把握できない状態でした。都江堰、綿陽などの都市も大地震の被害を受けて、大量の建物が倒壊して、多くの市民が生き埋めになりました。

 震源地に近い成都の住民・沈さんに電話インタビューしました。

 「政府部門は震災の救援活動で精一杯だ。企業は営業停止、学校も授業が中止となった。月曜日から木曜日まで、3300回余りの余震が発生した。水曜日の夜にも地震を感じたよ。市内の建物は全然大丈夫だが、多くの人は夜になってもテントに泊まり、家には怖くて戻れない。救援部隊の車両は最初、渋滞をさけるため、市内の幹線道路を利用しなかった。ただ最近は市内を通る軍用車が増えてた。特に、山間部の被災地では土砂崩れなどで道路が崩壊したため、道路の復旧のためのキャタピラー付き車両をよく見かける。多くの救援物資はヘリコプターや軍用輸送機によって山奥の被災地に投入された。温家宝首相も震源地に入って陣頭指揮を取っている」

 大地震が起きた当日の夕方、温家宝首相は成都から55キロ離れた都江堰市に到着し、現場での救援活動を指揮しました。収容された遺体でいっぱいになった広場で、温首相はまずなくなった人たちの霊を慰めました。それから、66歳の温家宝首相は72時間ずっと休まず、被災地を駆け回っています。

 都江堰市の新建小学校では、温首相が下敷きになった子供の助けを求める声を聞きました。温首相はしゃがんで、「私は温家宝じいさんです。みんなしっかりしなさい。かならず助けてあげるから」と子供たちに大きな声をかけて、励ました。途中、温首相は転んでしまい、腕を怪我して出血しましたが、手当てをしようとする医師に構わず、現場での指揮を続けていました。

 「今は14日夜10時半、被災者たちは政府の救援部門と救援部隊が設けたテントに泊まることができた。街灯が点るようになった」

 今お聞きになっているのは、都江堰市の地元テレビのリポートです。

1 2 3
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |