北京五輪の出場資格を決めるシンクロナイズド・スイミングの最終予選(「グッドラック北京」)が16日、国家水泳センター・水立方で開幕しました(20日まで)。
16日の競技は、デュエットのテクニカルルーティン(TR)で、32チームが参加しました。平日で午後3時からの競技にもかかわらず、会場は熱心な観客で埋まっていました。
地元での開催により、五輪の出場資格を獲得している中国代表は今回、デュエットのみに参加しています。井村雅代・前日本代表ヘッドコーチが指導する中国代表の双子ペア蒋文文・蒋ティンティン(ティンは漢字では(女亭)と書く)組は、演技時間オーバーで減点され、スペイン、日本に次いで3位になりました。しかし、二人の見事な演技につめかけた観客たちは大きな拍手と声援を送りました。
■1水立方館内のポスター ■2水立方の周りにはお堀のように水が張られていました ■3 「グッドラック北京」の日程表を見る北京市民 ■4二ヶ月ぶりに訪れると、「鳥の巣」と「水立方」の間に古代の寺院が突然現れ、驚きました。このお寺は清の乾隆帝の勅令により建立された「娘娘廟」で、これまですっかり廃れていましたが、この二年間、修復工事が続けられているそうです
一方、日本代表の鈴木絵美子、原田早穂組もたいへん流れの良い演技を見せ、観客たちは大きな拍手を送りました。
「中国も日本も力を出し切って頑張ればいい。アジア一は世界一であってほしい。」
以前、井村コーチを取材した時に、彼女が語った言葉を思い出し、両国代表のすばらしい演技に感動した午後のひと時でした。
18日午後は、デュエットのフリールーティンが行われます。蒋姉妹にも鈴木・原田組にも大きな声援を送ります。もちろん、スペインを初め、参加チームのすべてが北京で良い成績を収めることを心から祈っています。
■1競技前、通訳の白慕イさんとともにプールサイトを通過する井村雅代ヘッドコーチ ■2蒋姉妹を指導する井村コーチ■3巨大なスクリーンも設置されています ■4ウォーミングアップする蒋姉妹
ちなみに、「グッドラック北京」の競技は現在、射撃、バレーボールも同時に開催されています。また、18日から、競歩、マラソンとフェンシングなども開催されます。この三種目はいずれもオリンピック公園のセンターエリアで開催されるので、北京オリンピックの熱は気温の上昇と共に日一日と上がりつつあることを実感しています。(王小燕)
■1日本から駆けつけた応援団■2 日本代表の原田・鈴木組 ■3採点を待つ蒋姉妹 ■4蒋姉妹の演技に感動する観客
■1水立方東門から眺めた鳥の巣 ■2完成間近、英語表示を貼り付ける ■3大きな「鳥の巣」と小さな「鳥の巣」■4夜の帳が降りて、幻想的に変身した水立方
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