6日間に渡って、熱戦を展開してきた競泳の五輪テスト大会『中国オープン』は5日、最終日。男女計7種目の決勝が行われ、最後は、男子4×100m自由形リレーで、スウェーデンが優勝して幕を閉じました。また日本勢では、女子100mバタフライで、加藤ゆか(山梨学院大)が59:18で優勝しました。
北京五輪のシンボルの一つである国家水泳センター(水立方・ウォーターキューブ)で行われる最初の大会として、注目を浴びた今大会。チケットも開幕早々から、完売状態となり、連日、多くの人たちが真新しいプールと一流の選手たちの戦いを見に訪れました。
今大会は、北京五輪と全く同じく、「夜に予選、朝に決勝」方式が取られ、計32種目が行われました。戸惑いを覚える選手が多かったのは事実ですが、夏の本大会では、このやり方が採用されるのは事実・・・。日本代表チームのコーチがいうように「あとは慣れるしかない」ようです。
中国は今回、斉暉(チー・フイ)と張琳、朱?文などの主力選手が出場。特に斉暉は金メダル2個を取るとともに、五輪A標準を3種目でマークし、一気に、今年夏のヒロイン候補に名乗りを挙げました。斉暉は『朝決勝』について、「まだ十分には慣れない」としながらも、結果については「まずまず」と笑顔を浮かべ、五輪に向けて、自信を覗かせました。
今大会は、新築の国家水泳センターを実際に運用することで、問題点を探すというのが目的の一つです。日本人選手に聞いたところ、プールの水質や水温についても「泳ぎやすい」というのが多くの答えでした。更衣室が狭い、「暑すぎ」て温度調整が難しいといった声もありましたが、ぜひ大会後は、選手や関係者の声を吸い上げて、改善すべき点は万全にして、本大会に臨んでほしいものです。
この国家水泳センターでは、続いて15日から飛び込みのW杯が開催されます。中国のエース、郭晶晶など世界トップレベルの選手達が出場することになっており、競泳と同じく、熱い戦いが展開されること間違いなし!このコーナーでは引き続き、テスト大会の模様をお伝えしていきます。
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