笑顔で取材に答える日本のエース種田
競泳の五輪テスト大会「北京オープン」(国家水泳センター)2日目夜,男女の平泳ぎと自由形の予選が行われました。今日の注目は何と言っても、女子平泳ぎでしょう。
まずはなんと言っても、日本の第1人者種田恵(神奈川大学3年)と田村菜々香(東海大学3年)。1月は試験のため、練習不足だったという種田ですが、状態が悪いながらも、2:29:56で予選5位通過。また田村も2:31:56で8位通過し、いずれも2日午前の決勝に駒を進めました。田村は「今年8月の本番で結果が出るよう、今回のチャンスを活かしたい」と抱負を語りました。明日はライバル同士の二人にとって、五輪に向けた大切な前哨戦となりそうです。
また同じ女子200m平泳ぎでは、北京五輪での活躍が期待される中国の斉暉が出場。2:28:21の五輪A標準をクリアし、3位につけて、予選突破を果たしました。
今日出場した各選手とも、レース後、やはり今回の課題について「朝の決勝に体を慣れさせること」を挙げています。種田選手も、"朝決勝"は初体験で、明日の決勝は、午前中の時間帯に『体が動くか』を試すレースとなる・・・と語っていました。
また、「水立方」については、各選手とも「泳ぎやすい」と口を揃えます。男子100m平泳ぎの末永雄太(法政大学4年)は、このプールの水について「手足にかかりやすい」と表現しました。平泳ぎは特にテクニックを必要とする泳法で、水との相性も非常に重要な要素です。その点、「手足にかかりやすい」水というのは、非常に相性がいいということでしょう。好記録を期待したいものです。
ただ、今日は観客の中から、「観客席が暑すぎる」という声がありました。確かに、上着を縫いでも、かなりむっとくる暑さです。冬場のため、厚着をしていますから、余計にそう感じるのでしょう。初めて、この水立方を訪れたとき、私も思いましたが、本大会が行われるのは、北京が最も暑い8月。日光をたっぷり取り入れることの出来る構造の水立方ですが、逆にそれが心配になります。もちろん空調がしっかり効くのだと思いますが。
なお、その他の日本人選手としては、男子100m平泳ぎに出場し、1:01:66で1位通過。立石諒(湘南工科大付属高3年)も1:01:81で2位につけ、日本人選手が予選総合ワンツーフィニッシュを果たしました。こちらの対決も見所となります。
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