2008年の初めての出勤日、オフィスに着いたら新年初のサプライズが届いていました。デスクの上に、一枚の日本からのはがきが置かれていました。そのサインを見ると、本当に驚きました。なんと、参議院議長の江田五月先生が書いた下さったものです。
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はがきの表 |
はがきの裏 |
昨年の12月、中日国交正常化35周年を記念するため、中国国際放送局系列の「世界新聞報」の東京特約記者が江田議長を取材しました。その文章を私が編集して、「世界新聞報」に掲載しました。江田議長はその取材の内容にとても満足したようで、全文を自分のホームページに載せました。「中日国交正常化35周年記念取材シリーズ」に取り込んでいたから、20人近くの日本人の政治家の取材文章を担当しましたが、そういう待遇をされたのは初めてなのです。とても感激しました。取材の下準備をしていたころ、江田議長はお父さんから受け継ぎ、草の根階層に非常に関心を持っている方だとの評判を聞きましたが、まさか、中国の記者にまで、こんなに親切にしてくれるとは思いもよりませんでした。
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世界新聞報記者:朱曼君さん |
ところで、例のはがきには、一つとても意味深いことがありました。私の名前は「朱曼君」です。女の子です。「曼君」は中国語には、優しくて気立ての良い女の子という意味がこめられています。でも、江田議長のはがきには、「Mr.朱曼君」と書いてありました。そこで、私が考えたのです。中国と日本、地理上から言えば一衣帯水の関係で、2000年余りの交流の歴史を持っていて、同じ漢字を使っているのに、そういう細かいところには違いがあるので、誤解を招きかねないところがある、と知りました。
相手国のことをお互いに本当に理解し合うことが一番大事ですが、その前に、双方にそういうコミュニケーションができるパイプと舞台を作ることが何よりの第一歩であると信じてます。昨年の「国交正常化35周年記念取材シリーズ」でも、中国国際放送局日本語部の仕事でも、そうした力になれると、限りなく嬉しいです。(文:朱曼君)
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