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中部博アニメ展に日本企業も参加
   2007-04-27 15:54:43    cri

薄熙来商務相の挨拶(開幕式)

 河南省の省都鄭州市で26日、第2回中部投資貿易博覧会が開幕しました。鄭州国際コンベンションセンター前の広場で開かれた開幕式には、中国の呉儀副首相、シンガポールのゴー・チョクトン前首相など内外から多くの来賓が参加し、薄熙来商務相が挨拶の中で、「去年湖南省で開かれた1回目に続いて、再び呉儀副首相がこの博覧会に参加したことは、中央政府が中部地区の台頭を推進していく固い決心を表したものだ」と述べました。

       

       河南省展示ブース                     山西省展示ブース

 今回の博覧会では、中部地区の台頭を如何に図るかを話し合うハイレベルフォーラムや多国籍企業との懇談会などが開かれたほか、河南省や湖南省など中部地区の6つの省の産業展示会や観光展、それに国際アニメ展も開かれています。

日本漫画社の展示ブース

 このうち国際アニメ展示会には、アメリカのディズニーや日本のアニメ企業もブースを設けています。日本関連の展示のひとつは、日本の漫画作家600人以上のマネージメントやプロモーションを行っている老舗の日本漫画社が、中国の提携企業と共催したブースです。

日本漫画社の荻野宏社長 

 社長の荻野宏さんは、インタビューに答えて「これまで中国のプロダクションにはアニメ制作の下請けをお願いしてきたが、中国の技術が高まってきた上に、アニメに対するニーズも強まっている。また中国政府が去年の9月から自国のアニメ産業育成のため海外のアニメの上映を規制するようになったので、今後は中国企業と共同制作をする方向で協力を進めて行きたい。今回の展示を通じて、共同制作の話や日本に中国の若い人を招いて漫画家を養成するような話が具体化することを期待している」と述べています。

JETROの展示ブース

 もうひとつの日本関連のブースは、JETRO日本貿易振興機構北京センターが出しています。JETROと言えば、商品の海外への輸出や輸入が中心でしたが、最近は文化産業の海外進出にも取り組んでおり、日本動画協会に加盟しているアニメや漫画の製作会社54社の作品を展示しています。

JETRO北京センターの吉川明伸さん

 JETRO北京センターの吉川明伸さんは「日本のアニメ産業で中国に進出している企業はまだ少ないので、まずは中国のビジネスマンに日本のアニメを知ってもらうために展示会に参加した。これを第一歩として相互理解を深め、日中合作へと発展させることが出来れば良いと考えている。中国ではアニメ産業を振興させるという動きが強まっているので、自治体の人や日本のアニメの関連商品を売りたいという人達が、早速相談に訪れている」と話してくれました。

日本のアニメ

 中部投資貿易博覧会事務局の資料によりますと、中部地区のアニメ産業の独自制作の作品数は、全国の半分以上を上回っているということです。また日本の漫画関係者の話では、これまで日本との協力関係が深い北京や広州などでは、人件費が高くなりつつあるため、比較的コストが安い中部地区との関係強化に期待を寄せる声も出て来る可能性があるということです。(文と写真:中村治)

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