鄭州市国際コンベンションセンター
第2回中国中部投資貿易博覧会が26日から開かれるのを前に、前日の25日、主催地の河南省のトップである共産党省委員会の徐光春書記が、博覧会の会場となる鄭州市の国際コンベンションセンターで記者会見を行いました。中央政府が中部地区6省の振興に力を入れ始めたこともあって、記者会見場には外国のメディアも含め、800人を超える記者たちが詰めかけました。
記者会見会場
河南省は、一億人近い人口を抱える全国最大の省で、農業生産や石炭化学など、強い経済力を持った省とも言われ、2001年から2005年までの第10次5カ年計画期間中の経済成長率は、年平均で11,4%に達しています。しかし一方では、エネルギー消費型で生態環境にも悪い影響を及ぼす「粗放型経済」という弱点を抱えており、産業構造を如何に転換するかが、現在の5カ年計画の課題となっています。
共産党河南省委員会の徐光春書記
この日の記者会見の中で徐書記は「中部地区の振興という地元の主張が、3年ほど前から中央政府の施策の中にも取り入れられ始め、国家発展改革委員会にも中部地区振興作業弁公室が設立された。中部地区としては、こうした有利な状況を活かして、中部地区の振興、産業構造の転換に取り組みたい」と述べました。
会見場の記者たち
外国の記者からは、「河南省は歴史的な名所旧跡を数多く抱えているが、それを活かしてどんな観光政策を進めていくのか」といった質問が出されましたが、これに対して徐書記は「5000年という中華文明の中で今の河南省の『中原』地方は、政治経済文化の中心であった。世界遺産に登録された龍門石窟や殷墟など歴史的な遺跡を大いに海外にも宣伝し、観光客の誘致につなげるとともに、経済活動にもつなげて行きたい」と語りました。
歓迎の看板(鄭州市内)
第2回中国中部投資貿易博覧会は、鄭州市を中心に26日から28日の3日間に渡って開かれます。(文と写真:中村治)
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