中国中東部に位置する河南省は、黄河中流地域と下流地域に属し、総面積が16万7000平方キロあります。河南省は中国東南部沿海地域と西部地域の間の中間地域に位置し、その経済発展レベルも中国で中クラスに位置しています。
人口と民族
河南省は中国で人口が最も多い省で、2005年の年末時点で9768万人に達し、都市部と農村部の人口比率はそれぞれ30.65パーセントと69.35パーセントです。
交通運輸
河南省は中国の鉄道の要の地点で、10以上の鉄道路線が河南省内を走り、便利な鉄道ネットワークを形成しています。省内にある鄭州、洛陽、南陽の3つの空港では、合わせて週に800便余りが運航しており、北京、上海、広州、西安など46の国内都市と結んでいます。また、鄭州国際空港はモスクワ、香港、マカオ、バンコク、ミュンヘン、フランクフルト、ロサンゼルスなどの都市と結ぶ国際線の定期便とチャーター便を運航しています。
国際商談会
中国河南国際投資貿易商談会は、河南省人民政府と中国国際貿易促進委員会が共催し、2年に1回行われる大型のイベントです。第4回中国河南国際投資貿易商談会には、60余りの国と地域の企業、商工団体、政府機関、外交使節の代表4168人が参加しました。
観光業
河南省は中華民族発祥の地の一つで、全部で20代にわたる王朝が都をここに定めており、歴史上で長い間、中国の政治、経済、文化の中心地でした。中国の八大古都のうちの4つが河南省にあり、その4つとは、9つの王朝の都だった洛陽、7つの王朝の都だった開封、それに安陽、鄭州です。歴史学者は河南省を「中国の歴史博物館」だと称しています。河南省の観光資源は非常に豊かで、洛陽にある龍門石窟、安陽にある殷墟が世界文化遺産に登録されています。ここ数年、河南省は古い文化、黄河、少林寺の武術と太極拳、洛陽の牡丹と開封の菊などを特徴とする観光コースを開設し、多くの観光客を誘致しています。2005年、河南省を訪れた観光客は延べ1億人に達し、そのうち、国外からの観光客は延べ61万人だったということです。
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