10月末、北京放送の社内旅行で、山西省を訪れました。実は山西省は私の故郷でもあります。「王家大院」、「綿山」、そして世界遺産に登録された「平遥」などの観光地をまわったあと、山西省の省都、太原の郊外にある「黒酢」の工場を見学しました。実は山西省は、この黒酢の一大産地でもあるのです。
日本でも黒酢はおなじみの食品になりつつあると思います。中国では、黒酢は古来、食生活に欠かせないものの一つです。食欲増進の他、健康、美容など、様々な効用があるといわれています。もちろん、私の故郷の家でも、食卓にはいつも黒酢がたっぷり入った瓶が置かれていました。
黒酢は疲労回復に良いとされます。毎晩、寝る三十分前に、お湯に黒酢を入れて足を洗うと良いそうです。出来れば30分以上、足を漬けましょう。睡眠不足解消にも、てきめんだそうです。
または、血圧が高い人は、食後に氷砂糖が入れた黒酢を飲むと良いそうです。さらに、生の大豆をきれいに洗って干したあと、1対2の比率で黒酢に入れ、三ヶ月間漬け置き、毎晩その豆10個、黒酢ひと匙、蜂蜜ひと匙を一度沸かしたお湯400mlに入れて、空腹時に飲むことをお勧めします。高血圧のほか、糖尿病などにも良いようです。
黒酢は、体内の糖分と蛋白質の代謝を促進する作用があるため、ダイエットにも効果があるそうです。さらに、毎日、洗顔のとき、水に黒酢を入れると肌の水分吸収を助けるといわれます。特に乾燥しているこの時期の洗顔には、お勧めのやり方です。(編集・徳花)
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