中国の建国記念日・国慶節の大型連休である1日から7日まで、中国国際放送局のすぐお隣で、「北京第一回ロック・ビールフェスタ」が行われました。敷地内では、ビール売り場が軒を連ね、来場者はビールジョッキを片手に、ロックをたっぷり楽しめます。連日、午後2時から夜の9時半まで各11組のミュージシャンが次々と登場し、まさに「ライブ漬け」のイベント。中には、張楚(ジャン・チュー)、唐朝(タン・ダイナスティー)、黒豹(ヘイバオ)など著名なミュージシャンも出場し、またこれからの活躍が期待される若手も数多く出演しました。
私は最終日(7日)の最後の二つ"羅キ"と"許巍"のステージを見に行ってきました。羅キは1990年代、「中国ナンバーワンの女性ロック歌手」と呼ばれていました。まだ31歳ですが、波乱万丈の人生を送ってきました。1991年、16歳でロックバンド「指南針」のボーカルとしてデビュー。翌年から、その歌唱力が評価されてブレークしました。ところが、18歳のとき、ケンカをして、片方の目が見えなくなりました。その後、麻薬に手を出した彼女は22歳の時、強制的に麻薬中毒者の医療施設に収用されました。その後、ドイツへ。6年後、再び、北京に戻り、ミュージシャンとしての人生を再開させたのです。
舞台に立った羅キは黒のスカート姿で、ショートヘア。颯爽としたステージを繰り広げます。おなじみの曲「思いのまま」のあとは、新曲を披露しましたが、曲調がずいぶん変わり、以前より、大人っぽい雰囲気になっていました。
そして、許巍。わたしの大好きな歌手。
おなじみの曲、「藍蓮花」でステージが始まり、大いに感動しました。
「自由への憧れ、
妨げるものは無いだろう…」
これは私もよく口ずさむ歌詞です。
(文:藍暁芹)
フェステのポスター
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