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英徳紅茶は中国で非常に有名な紅茶の一つです。茶畑は山岳地帯にあります。この地域はカルスト地形で、川がたくさんあり、降水量も豊富です。ここは南アジア熱帯季節風気候で、年間平均気温20.7度、平均降水量1883.9mm、湿度79%、肥沃な土壌で、茶樹の成長に適した環境です。茶摘みの際に、1芽2、3葉を摘んでから、萎ませ、揉み合い、粉砕、発酵、乾燥などのプロセスを経て完成します。
英徳紅茶は表面に金毫(ゴールデンチップ)がたくさんあり、瑞々しく濃厚な味を持ちます。花の香りは明瞭で、風味は濃厚で甘く芳醇、水色は明るく艶やかな紅色です。祁門紅茶や雲南紅茶と較べて英徳紅茶は独特の性格があります。ストレートで何煎淹れても風味が落ちないため最後まで楽しむことができます。
英徳紅茶は、歴史が長くありませんが、1950年代には英徳農場が設置され、雲南省から大葉種の茶樹が、そして福建省から水仙という茶樹が導入され、英徳紅茶の茶園が作られていました。1959年に茶葉試験場が(現:茶葉研究所)設立され、そして1960年に紅茶の輸出がスタートし、外貨を獲得する重要な物資となっていました。
しかし、1990年代には紅茶の輸出は市場で競争力が弱くなり、一時はお茶の取引市場で英徳紅茶の名前を見ることはなくなりました。2010年以降になると、「英紅9号」という名が見られるようになりました。広東省は、全力を挙げてこれを宣伝するようになり、現在は国内でも英徳紅茶の名前が徐々に知られるようになりつつあります。英徳紅茶の詳細については是非、番組をお聞きください。
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