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担当:王小燕、斉鵬
今週に入って、北京は日中の最高気温が5、6度も上昇し、だいぶ暖かくなってきました。こんな中、地下鉄の車内や駅、空港では帰省客の姿が目立っています。中国で最も大事な祝日・春節(旧正月)を一家団らんして過ごすため、毎年この頃になりますと、北京、上海、広州などの大都会では、出稼ぎ労働者や地方出身の在住者が一斉に帰省します。市街地では渋滞も人ごみも、一年の間で最も静かで落ち着いた顔を見せます。
春節ムードは16日の旧正月(春節)に向け、じわじわと高まりつつある中国です。一方、ピョンチャン(平昌)五輪の遠征選手たちは休日に浸る暇もなく、メダル獲得に向けて健闘している最中です。2月13日の今日も夕方からスピードスケート・ショートトラック女子500mの決勝など、中国勢がメダル獲得有望とされる種目が次々と行われます。果たしてメダル獲得できるのか?また、何色のメダルになるのか?スポーツファンにとってはドキドキはらはらです。
今日の番組はまず、最近火曜ハイウェー宛てにいただいたリスナーさんのお便りをご紹介します。続いて、特別コーナー・「ピョンチャン便り」です。ピョンチャン五輪はスポーツの祭典だけでなく、アートの祭典でもあります。2月6日夜まで、アートフェスティバルの準備と開幕式参加のため、現地に滞在していた現代美術のアーティストで、キュレーターの沓名美和さんに感想を伺いました。沓名さんは愛知県生まれ、現在、北京をベースに幅広く活躍しています。写真(上)は沓名さんによるアートフェスティバル会場の写真。
後半は「旬な話題」。昨年末から中国で絶頂の人気を博したスマホゲーム「旅かえる」にスポットを当てます。日本で開発されたこのゲーム、中国で人気を得た背後に、若者のどのような気持ちにフィットしたのか。斉鵬アナが案内します。CRI日本語放送の他の番組でも度々紹介されてきたこの話題ですが、今回は実際に遊んでいる人の感想を交えて、人気絶頂の背景を掘り下げて探ってみます。
2時間目 ラジオファンの語るBCLの魅力~細谷正夫さんに聞く
聞き手:王小燕
自宅のラジオルームにいる細谷さん
2月13日は国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が定める「世界ラジオデー(World Radio Day)」です。これにちなんで、本日は1960年代からのBCL愛好家(放送受信趣味)細谷正夫さんにお話を伺います。
細谷さんは大学の元職員を経て、定年退職した後、現在は東京都東久留米市にお住まいです。1960年代の中学生時代から、世界各国の日本語放送を聞くというBCLを趣味にしてきました。その後、大学受験や就職、結婚などでしばらくラジオの受信から離れた時期もありましたが、1990年代のはじめに再開して、今日に至っています。
ご自宅には、据え置き型ラジオ受信機2台と携帯用小型受信機1台の計3台のラジオがあるそうです。自宅にいる時だけではなく、出かける時にも対応できるよう万全の準備を整えています。
毎日、夕方4時半から、細谷さんはご自宅のラジオルームで充実した時間を過ごしています。夕飯の時間を除き、毎日4~5時間をかけて、中国、韓国を始め、世界20カ国・地域からの電波を休む暇もなくキャッチし続けているのです。
それも「ながら族」でただ聞き流すのではなく、メモを取りながら同時録音もします。放送で紹介され、興味深く感じた話題はピックアップして、後日、ご自分の運営するブログ「国際短波放送情報」で紹介しています。細谷さんにとって、ラジオは世界と向き合う上での重要な窓口の一つです。
日本では、戦時中、大本営放送という、一方的な発表を信じ込んだことで、大勢の国民を戦争協力者にした歴史があります。その反省の思いから、BCLブームが沸き起こりました。その立役者で、「BCLの神様」と言われた山田 耕嗣(やまだ こうじ)氏(1940-2008)が亡くなった後も、その思いに賛同しながらBCLに真摯に取り組んでいる方たちが今も大勢います。細谷さんもその中のお一人です。
このようなベテランラジオファンの細谷さんは、いつもどのようにラジオを聞いているのでしょうか。インターネットが普及し、情報がいたるところに溢れ、ネットラジオも大変便利に受信できるようになったのに、何故ラジオにこだわり続けているのか。日本の無線愛好者たちの集まりの場・ハムフェアでのCRI日本語放送へのアンケート調査の結果と合わせて、北京からの日本語放送へのご期待、ご注文も伺いました。
今回は電波の向こうでいつも私たちを支えている方たちへの感謝の気持ちを込めての企画です。ぜひお聞きになっての感想をお寄せ下さい。メールアドレスはriyubu@cri.com.cn、「CRIインタビュー係り」宛てにお願いいたします。
【プロフィール】
細谷正夫(ほそや・まさお)さん
1946年山形生まれ
元大学職員
東久留米市在住
1960年代初めから当時の北京放送(今のCRI日本語放送)を始め、世界各国の国際放送の受信を始める。
2008年にブログ「国際短波放送情報」を立ち上げて、日本語放送を中心に、海外からの短波放送やメディア関連の話題を積極的配信している。
【参考】BCLとは?
英語の「 Broadcasting Listening、または Listeners」の略です。放送(特に短波による国際放送)を受信して楽しむ趣味を指します。
受信者が、受信した放送局名、受信年月日、受信時間と時刻、受信した周波数、受信状態(SINPOコードによることが多い)、使用した受信機やアンテナの状況、受信を確認できる放送番組内容の概略と、その感想などを記述した受信報告書を放送局に送りますと、受信したことを証明する受信確認証(ベリカード/Verification Card)が発行され、それを収集することを趣味とする人もいます。
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