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二時間目 中国あれこれ&トゥ族

2018-02-08 19:30:20     cri    


 「ハイウェイ北京」木曜日二時間目の番組、前半は中国のトレンドや、出来事などをご紹介する「中国あれこれ」、後半の「56の民族、56輪の花」のコーナーはトゥ族についてお送りします。

 「中国あれこれ」は、旧正月期間の体重コントロールについての専門機関の提案、中国都市部の通勤交通状況、2018年の観光業の発展の見通し、中国の人口ボーナスの人材ボーナスへの転化についてお送りします。

 「56の民族、56輪の花」は青海省を主要居住地とする少数民族、トゥ族についてです。トゥ族の主な居住地は青海省互助トゥ族自治県、民和、大通、それに甘粛省の天祝チベット族自治県にも一部住んでいます。2010年の第6次国勢調査で人口は28万9565人。トゥ語という独自の言葉がありますが、文字がなく、40年ほど前の1979年に政府が、アルファベットに基づくトゥ語の文字を作り出しましたが、チベット語、漢語の文字を使うのがほとんどです。

 トゥ族はモンゴル族系の民族だといわれ、一部のトゥ族は自らのことをモンゴルと言い、モンゴル族と複数の民族が融合してできた民族とされます。青海省互助県のトゥ族の間では、13世紀にチンギスハーンが率いる遠征軍が地元に駐屯し、後にそのまま住みついたという話が伝えられています。漢語の史書の中にも、チンギスハーンの遠征軍が1227年に西寧州の管轄下にある互助県を破ったとの記録があり、この言い伝えが証明され、トゥ族の一部が、モンゴル族の祖先を持つことはほぼ間違いありません。

 トゥ族のほとんどはチベット仏教を信仰します。14世紀にチベット仏教がトゥ族の居住地域に入り、速いペースで普及が進み、数多くの寺院が立てられました。仏教の普及に大いに役立ったお寺は、トゥ族の文化センターともいうべき存在で、数十カ所に建てられており、有名な僧侶が数多く出ていました。

 トゥ族は、青海チベット高原の東部、黄土高原と隣り合う高原地帯に集まり住みます。地元の考古学の調査結果として、トゥ族の先祖は、4世紀前後から刺繍を始めたことが分かり、今日になって1500年以上伝わりました。昔の模様はいまもそのまま残っているものがあり、文化や歴史を研究する上でも価値があるとされます。よく見られる模様には、太極図の模様、梅、雲、ザクロの花、仏像の模様、それに、スズメ、クジャクの模様などがあります。

 しかし、近年になって、若い世代が刺繍をあまりしなくなり、トゥ族の刺繍は、後継ぎの人があまりいない課題に直面しています。こうした状況を何とかして改善しようと、地元政府は、無形文化財として認可を申し込んで、2006年に文化省から認められました。

 詳しくは番組をどうぞお聞きください。(Mou)

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