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1時間目 年末年始特集~2017年を振り返って2018年を展望する
担当:王小燕、斉鵬
明けましておめでとうございます。今回は年が明けて最初の「火曜ハイウェー」です。引き続き王小燕、斉鵬コンビでご案内します。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ところで、カレンダー上では2018年は年が明けましたが、旧正月で本格的な年越しになる中国では、まさに今からが年末ムードです。こうしたムードに乗って、今日の番組は「年末年始特集」をお送りします。
最近、インターネットで話題性十分の「18歳の写真」から、北京の大気質の変化、興行収入が計9500億円を計上した中国の映画産業、重力波の測定でも一役買った硬X線変調望遠鏡衛星「慧眼」の打ち上げや、海水稲の試験栽培などに代表された科学技術面の成果、そして、貧困撲滅に向けた暮らしの向上への取り組みなど、幅広い視点から中国の2017年を振り返ります。
後半は2018年の展望です。主な項目は以下です。
――2018年中国のGDP成長率は6.7% に=中国社会科学院予測
――中国、2018年に3500キロの高速鉄道が開通予定
――改革開放40周年を迎える中国、2018年のビッグイベント
2時間目 世界を笑かすコメディアン~ぜんじろうさんに聞く
聞き手:王小燕、星和明
年が明けて最初の「CRIインタビュー」。今回と次回はお正月らしく、華やかに、にぎやかに、楽しい放送を目指して企画しました。「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」所属芸人で、現在は世界を舞台にスタンダップコメディアンとして大活躍中のぜんじろうさんに北京放送のスタジオにお越しいただきました。
今回の聞き手に、CRI日本語部では「お笑いに一番詳しいスタッフ」として知られる星アナが助っ人として加わっています。また、中国メディア大学、対外経済貿易大学などから大学生、大学院生、日本人留学生の皆さんにも見学に来てもらい、一緒に番組に参加してもらいました。
アメリカ発の「スタンダップコメディ」は近年、「脱口秀」という名で中国でもじわじわとブームが出始めています。ぜんじろうさんは「体一つで、何もしないで、上唇と下唇の微かな空気の漏れでできる楽なショー」と話していますが、外国語という言葉の壁に果敢に挑んだのも間違いなくぜんじろうさんなのです。
中国人スタンダップコメディアンとの共演で感じた手ごたえ、中国のお笑い市場のポテンシャルを始め、ぜんじろうさんが子供の時から夢にしていた「お笑い芸人」になった経緯、上岡龍太郎氏への弟子入りと師匠から教わった「世の中の真実」などをめぐり、笑い声と共にお伝えします。
<ぜんじろうさんの「お笑い」観察から>
昨年末、中国の団体の招きで、北京のスタンダップコメディのステージに立ったぜんじろうさん。中国訪問は初めてではないものの、中国人コメディアンと同じステージで、中国語を交えながら共演したのは「初めてです」と語ります。
出演依頼を引き受けた最も大きな理由として、「ショーをただやるのではなく、日本のお笑いが通じるかどうか。中国の人々が笑うことは何か」を確認したいという思いもあったと言います。
100席あまりの会場でしたが、それまではインターネットの映像でしか見たことがなかったぜんじろうさんをライブで体験したくて集まったファンも大勢いました。中国人の若者たちによるスタンダップコメディの後、ぜんじろうさんは日本式漫才、英語でのスタンダップコメディ、中国語セリフ映像に合わせたステージショー、などなど目移りするほどのステージで会場は笑いの渦に包まれました。新たな挑戦を交えた手探りのステージを終えて、「日本式のボケとツッコミの中で、ビジュアル的なもの、動きだけのものが受けるかと思っていたが、半分は受けたが、半分はだめでしたね」と総括しました。
ただ、英語で披露したお笑いについては、「パンチライン(オチ)でいえば、アメリカでやった時と同じ所で笑いが返ってきたので、中国では、大学を卒業した人は英語が普通にできるんだということ、アメリカやイギリスの皮肉った笑いも分かるんだということを知って、(中国の人たちは)国際的だと思います」と意外な手ごたえもあったといいます。
その一方、北京で指導に立ったお笑いのワークショップを振り返ると、「参加者の男の子はイケメンではなかったね」と笑い飛ばしました。「1990年代、日本ではアイドルみたいなお笑い芸人が表れて、それでお笑いの世界が変わりました。中国もきっとこれから恰好良くて、お笑いができる芸人こそが将来期待される分野になると思います」ときっぱりと話しました。
そして、「スタンダップコメディのルールとして、人の話は誰であろうが最後まで黙って聞く。日本の場合、売れていたら聞いて、売れていなかったら聞かない、自分のファンじゃなかったら見ないというのがあります。どこの社会もこのようなことがありますが、日本の場合はそれがひどい。中国では私のステージを初めて聞きに来てくれた人も皆、真剣に聞いてくれていました。それができていた点が成熟しているんだなと思っています」と中国のポテンシャルを評価した点もありました。
今や世界をステージに活躍しているぜんじろうさん。「中国の笑いを日本にも伝えたいし、中国にも日本の面白いものを紹介したい。お互いのええ社会を伝えたい」ということを心掛けて日々世界を笑かすために奮闘中です。
【プロフィール】
ぜんじろうさん
1968年兵庫県姫路市生まれ。
大阪芸術大学入学後(2日で辞める)、上岡龍太郎氏に入門。その後、「ぜんじろう&月亭かなめ」を結成。二年後解散。ピン芸人としての活動開始。吉本印天然素材初期リーダー。大阪ではMBS「テレビのツボ」「ヤングタウン」、東京では「ぜぜぜのぜんじろう」「元気が出るテレビ」などの番組に出演。その後、海外を舞台に活動。海外では数多くの賞を受賞。主な受賞歴:
2013年 第2回 インドコメディストア国内大会第2位
2014年 第9回 香港国際コメディ大会ファイナリスト
2015年 第1回 世界お笑い大会 in タイ 優勝
2016年 第1回 中国国際お笑い大会 ファイナリスト
2016年 第4回 アメリカコメディ大会 第4位
2016年 第1回 アメリカLaugh factory主催 世界コメディ大会日本代表
舞台だけでなく、現地のテレビ番組でも活躍し、韓国、スウエーデン、デンマーク、イギリスBBCなどにも多数出演。現在は、東京を拠点にしながら、国内外を問わず、外国語漫談、人工知能ロボットとの漫才、外国人との漫才コンビ「すしぶらざ~ず」での活動、ブログやウェブラジオなどインターネット上でも常に笑いを届けるべく精力的に取り組んでいます。
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