1時間目　中国人民大学の于孟鑫さん、遼寧省の瀋陽市・大連市を紹介

　遼寧省は中国東北三省の中では北京に一番近いところです。省都・瀋陽の観光地で最も有名なのは瀋陽故宮博物院です。瀋陽故宮は清朝の最初の正式な都で、その中には、当時の馬具や武具、生活用品、陶磁器などが展示されています。北京の故宮博物院（紫禁城）ほど広くはありませんが、満族時代の様子に思いを巡らせることができます。

　また、多くの日本人にとって遼寧省と言えば、大連市が代表的な都市かもしれません。大連市は日本とのかかわりが深い町です。大連市には、森林動物園、星海広場、金石滩、老虎滩海洋公园など、数多くの観光スポットがあります。

　更に、鞍山市の千山という山も非常に有名です。高い峰が999あるため、千山と呼ばれています。山には加工されていない石で作られた仏像があり、中国の仏教文化の雰囲気が色濃く残っています。

　この時間は、中国人民大学の于孟鑫さんが、大連市の2泊3日観光コースのほか、遼寧省のグルメとして、錦州焼肉をご紹介します。みなさん、ぜひお聞き逃しないように！

2時間目　中国人民大学の史蕊さん、黒竜江省ハルビン市を紹介

　黒竜江省は、中国東北三省で一番北側にある町で、ロシアと接しています。ハルビンにあるソフィア大聖堂はとても有名です。ここはロシア正教会の聖堂で、ハルビンを象徴するロシア建築です。現在は教会・聖堂としてではなく、ハルビン建築芸術館として一般公開されています。

　中央大街（中央大通り）はアジア最大の石畳の目抜き通りで、南北に直線に伸び、全長1450mあります。この大通りの両側には欧州風建築物71棟が建ち並んでいます。ハルビンにはこのような欧州風のロマンチックな建物が多いため、「東方のパリ」とも呼ばれています。

　ハルビン最大の総合公園としては、太陽島公園があります。ハルビンは1979年に新潟市と姉妹都市になり、日本庭園も設けられて、当時の新潟市長の名の刻まれた和風の門もあります。

　この時間は、中国人民大学の史蕊さんが、ハルビンのソフィア大聖堂、中央大街のほか、現地のグルメとして、ハルビン紅腸（ソーセージ）をご紹介します。みなさん、どうぞお楽しみに！ （まとめ：任春生）