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担当:王小燕、斉鵬
今年も年の瀬です。CRI日本語放送でも年末年始の特別番組の準備が始まりました。なにかとせわしく感じます。皆さんのところもお変わりありませんか。
今週の番組は「旬な話題」2本立てでお送りします。まずは中国でこれまで30年にわたって試行錯誤を繰り返してきた、「砂漠経済学」の取り組みです。
(左)『砂漠経済学―クブチの実践』(王文彪著)の表紙 (右)億利資源集団が開発した植樹法による沙柳の植樹現場
この秋、内蒙古のオルドスで開かれた国連砂漠化対処条約(UNCCD)の第13回締約国会議で、『砂漠経済学―クブチの実践』と題した本が中英二か国語でお披露目になりました。中国では砂漠経済学について初めて論じた著書です。著者は中国の民間企業億利資源集団の王文彪董事長です。
クブチは中国7番目に大きい砂漠で、日本の砂漠化対策の専門家・遠山正瑛先生が十数年にわたって、ボランティアの皆さんを率いて、緑化活動に取り組んでいた場所もここクブチでした。
広さ1.86万平方キロメートル。オルドス高原の北部を黄色い龍のように横たわっています。北京から最も近い砂漠で、北京や華北平野の砂嵐の主要な源の一つとされています。
しかし、これまで数十年の努力により、今クブチ砂漠の3分の2のエリアが緑に染まっています。『砂漠経済学―クブチの実践』は、王文彪さんを始めとした億利資源集団が約30年にわたって、砂漠緑化に取り組んできたプロセスやそこから得た経験を総括しています。
砂漠を地域経済発展のチャンスとしてとらえ、地道な対策をとり続けることにより、ネガティブとされている砂漠は緑で、ポジティブな資産に変えることができるという信念から書かれた著作でもあります。
後半は中国で増え続けている独身者と彼らをターゲットにした新たなビジネスを取り上げます。
政府の統計では、2015年末までに、独身の人は2億人。また、独身なのかどうかは別として、中国で「一人暮らし」をしている人、その数は、国際的な調査会社・ユーロモニターの発表によりますと、2012年以降、16%増加して7700万人規模に。さらに2021年までには9200万人にまで増える見込みです。独身の人が増えているなか、お一人様をターゲットにした商品やサービスがどんどん開発されています。独身者のニーズは、多くの業界に大きなビジネスチャンスをもたらしています。
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