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一時間目 北京の楓事情、ダブル11の取引総額更新と背後のゴミ問題

2017-11-21 19:15:50     cri    

   担当:王小燕、斉鵬

 北京の最低気温は氷点下にまで下がりました。本格的な冬の到来です。3週間前に、ホームページ上の番組紹介で、放送局付近の紅葉の写真を掲載したところ、ハンドルネーム「Senxia」さんというリスナーさんの方から以下の質問が届きました。

 「番組サイト冒頭の写真は、きれいな青空の下で紅、黄色、緑の三色に錦、綾(あや)なす紅葉の一本を見せてくれました。さて、この樹木は"サトウカエデ"か、"イタヤカエデ"か、知っていたら教えて欲しい」

 メールを受けて、番組担当の二人は慌てて調べる作業を始め、文字通りのにわか勉強をしました。それでも、色々勉強になりました。関係筋によりますと、今、中国でもっとも多くみられるカエデには、①五角楓 ②鶏爪槭 ③元宝楓 ④三角楓 ⑤茶条槭の5種類があること。そして、日本ではカエデの細かい分類が進んでいて、その数は128種類にも達しているそうです。

 では、Senxiaさんお尋ねの写真の楓の種類は何か?自分たちの判断だけではあまりに心細いので、北京玉淵潭公園の園芸担当の専門家・許暁波さんに検定していただきました。答えは、「たぶん元宝楓(Acer truncatum Bunge)ではないでしょうか。北京では今もっとも多く植えられているのが、この元宝楓です。元宝楓の中でも、ここ二年、新品種の『麗紅』が育種されました。注目の品種です」、ということでした。冒頭の写真は元宝楓です。

 春のサクラに決して負けないぐらいに、秋のカエデも奥が深いことがお陰様で、初めて垣間見ることができました。

 後半は「旬の話題」。今年で9回目の実施となるネット通販イベント・ダブル11を振り返ります。11月11日はアリババ傘下のネットショッピングサイト「天猫(Tモール)」をはじめ、ネット通販各社がバーゲンを実施する日です。今年の売り上げは、Tモールが1600億元、JD(京東)が1200億元という新記録をそれぞれ作り出しました。

 今年の新しい特徴として①バイル端末による注文がこれまで以上に増加。今年は全体の90%(2016年は約82%、2015年は約71%、2014年は45%、2013年は約15%のみ)。②買い物の対象は形のあるものからないものへのシフト。観光、車のサービス、家電製品の修理サービスなどの注文増が目立ちました。

 しかし、その一方、深刻化するゴミ問題が懸念されています。国家郵便局は、2017年、ダブル11期間中(11月11-16日)、全国の宅配業務の数は15億件に達し、昨年同期比35%増という見通しを出しています。一方、同じく国家郵便局の発表したデータによりますと、2016年、中国の宅配便が史上最高の312億件に。一人平均23件を発送したことになります。また、2015年、中国では宅配便に使われた段ボール箱は99億2200万個、テープは169億8500万メートル(赤道425周分相当)、プラスチックの袋が82億6800万枚に達しました。段ボール箱1個平均の重さが200グラムだとしても、これら宅配便から生じたゴミの重さは400万トン余りに達します。しかも、使われるガムテープの多くは、自然分解するのに数百年もかかるプラスチックの材料だそうです。

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