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中国の白酒は蒸留酒で、高粱、小麦や芋類が原料です。酒の色が透明なため「白酒」とも呼ばれ、日本の焼酎にあたります。白酒はウイスキーやブランデーと共に世界三大蒸留酒とも言われます。
一般に、白酒は香辛料などを添加していないため、酒の純度が高いのが特徴です。また、陶器に入れて貯蔵するため、容器の材料の匂いが酒に移らず、酒自体の味が保存されています。
白酒は原料や麹の成分によって、独特な香りや味が生まれます。中国では、白酒独特の香りをもつ酒が好まれ、その香りと味によってお酒が分類されます。では、白酒の種類をご紹介しましょう。
まずは、醤香型白酒です。
醤香型の白酒は香りが絶えることなく、芳しくても猛々しくありません。味はやわらかく、まろやかで、後味がいつまでも残り、ほんの少しこげた匂いがします。飲んだあとでもグラスに香りが残るのも特徴です。
このタイプの白酒は茅台酒が代表的です。それに次いで、四川省瀘州市古藺県の郎酒もこのタイプで、有名なお酒です。
次は清香型白酒です。
この風味はいろいろな味がうまく調和しており、まろやかなだけではなく、やわらかい後味がさわやかです。このタイプの白酒は、山西省杏花村の汾酒が代表的です。それに次ぐものとしては、陝西省鳳翔県の西鳳酒です。
次は濃香型白酒です。
熟成させる蔵の独特な匂いが芳しく、濃い香り、甘くてやわらかな味がよく調和しています。後味がすっきりしており、飲んだあとも香りが残るのが特徴です。中国では、濃香タイプの特徴を香、醇、濃、綿、浄の5つの言葉で表現します。代表的なお酒は、五粮液、剣南春、瀘州老窖特曲、洋河大曲、古井貢酒です。
しかし、同じタイプに属している白酒といっても、なかには独特の香りや風味を持っている酒もたくさんあります。例えば五粮液、濾州老窖特曲酒、古井貢酒は同じ濃香タイプの白酒ですが、香りと風味にはっきりとした違いがあります。それぞれの微妙な違いは言葉や文字では表すのは難しいため、飲む人が個々に口で感じとるしかありません。
その他のタイプの白酒もまだまだありますが、番組の中でご紹介しています。
みなさん、中国の白酒がお好きでしたら、ぜひ中国を訪れた時には、白酒の酒蔵めぐりの旅をしてはいかがですか。
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