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大野清司さんのテレビ人生⑬~TBS世界遺産・アフガニスタン編・バーミヤンの思い出

2017-06-20 19:38:43     cri    

聞き手:王小燕

 今回と次回は、大野さんがTBSの人気長寿番組「世界遺産」にかかわった最後のロケを取り上げます。2003年4月に、アフガニスタンでの撮影です。今回は破壊された直後のバーミヤン大仏で、次回はアフガニスタンの世界文化遺産登録第一号のジャムのミナレットです。写真は2003年、バーミヤン入りしたロケ班。

 番組立ち上げの時から、ずっとディレクターやプロデューサーとしてかかわってきた大野さん。アフガニスタンでのロケは昨日のことのように、記憶鮮明に残っていることが多いのは、最終回の撮影だっただけではありません。世界各地で、多くの文化遺産が戦乱の中で、無残に破壊されてしまった様子を現場で体験したからと言います。

 それまで8年間、大野さんはずっと世界各地の世界遺産を撮り続けてきましたが、アフガニスタンではかつてなかった生々しい体験をしました。その強いインパクトを胸に番組制作に励んでいましたが、あれから十数年もの月日が流れました。今になっても大野さんの胸を突き刺す思いとは何か。詳しくは番組をお聞きください。

【プロフィール】大野清司(おおの きよし)さん

 1949年、東京都生まれ。
 東京大学卒業後、1974年に株式会社TBS映画社(現社名:TBS VISION)に入社。主にドキュメンターリ番組のディレクター、プロデューサーとして番組制作に係わる。特に、1979年からは海外取材番組を担当し、世界60ヵ国を取材。
 【主な担当作品】
 ・『美をもとめて』シリーズ、『世界の子供たち』シリーズ
 ・『世界めぐり愛』シリーズ、『世界遺産』シリーズ
 ・『遥かなるアンコールワット』、映画『敦煌』公式記録VTR
 ・中日共同制作『万里の長城』(日本TBS&中国CCTV)
 ・TBS開局40周年記念番組『日本海大紀行』
 ・『緒形拳:シルクロード列車の旅』
 その他、多数

【リスナーさんの受信報告から】
ゲンさん:

●敦煌の石窟の仏像は見たことがありますが、バーミアンでは完膚(かんぷ)なきまでに破壊された様子をごらんになり、衝撃的でしたね。地雷のないわずか1メートルの幅の道を進まれたり、はしごを繋いで石窟に登られたり、聴いているだけでハラハラしました。そして天上に靴跡があったなど、意図的な破壊行為、ナイフで剥ぎ取られた仏像が、ペシャワールに出てから世界中に出回り、日本にも来ていたことに、心が打ちのめされました。「文化財難民の保護」という概念の存在にも気付かされました。ドラマで言えば最後の"ドンデン返し"。世界遺産を撮り続けてこられた大野さんにとっては必要な、運命的なことだったかもしれませんね。
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