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一時間目 CITS企画 世界遺産・明清朝皇帝陵墓の西陵巡り

2017-06-09 19:55:43     cri    


 明・清代の皇帝陵墓は風水の理論によって場所が選ばれ、地下だけではなく、地上にも数多くの建築物が建てられました。これらの建築物は、500年も続いた中国の封建社会の権力を象徴しています。

 明(1368-1644年)、清(1616-1911年)という2つの時代の皇帝陵墓の建築群には、明孝陵、明十三陵、盛京三陵、清東陵、清西陵が含まれ、主な建物物は比較的完全な状態で保存されていて、当時の姿を残しています。明・清代の皇帝陵墓群は、中国封建社会の陵墓建設史においても輝きを放っています。

 明朝を建国した皇帝・朱元璋(1328-1398年)は、従来の陵墓制度を改革し、明・清代の皇帝陵墓制度を創設しました。朱元璋は没後、江蘇省南京市東郊外の「明孝陵」に葬られました。

「明顕陵」は湖北省鍾祥市の東郊外に位置し、明の嘉靖皇帝の父母を合葬する帝王陵墓です。陵墓主は皇室の一族で生前、皇帝の座に就いたことがなく、その息子が皇太子に選ばれ、後に皇帝(年号:嘉靖)となりました。嘉靖皇帝は帝陵の制度によって、父母の王陵を皇帝陵墓に改築しました。これが「明顕陵」です。

「明の十三陵」は北京市昌平区北部の天寿山麓に位置し、1409年の長陵建造から始まり、1644年に明が滅んで崇禎帝(1611-1644年)が思陵に埋葬されるまで、建造期間は230年余りに及びました。明朝が北京に遷都された後、13人の皇帝が全てここに葬られました。長陵はそのうちでも最大規模で、約12万平方メートルを占めています。中国を制覇して統治し始めた清朝は、明朝の陵墓制度を引き受け、さらに陵墓と周囲自然の結合を重視し始めました。

 「盛京三陵」は遼寧省瀋陽(盛京は瀋陽の古称)に位置する清朝を創設した3人の皇帝の陵墓で、それぞれ福陵、昭陵と永陵と呼ばれています。

 「清東陵」は河北省遵化市に位置し、全部で15基の陵墓があり、墓道の総延長は14.5キロメートル、規模が大きく、体系が整っている帝王陵墓の建築群です。

 「清西陵」は河北省易県に位置する保存状態が比較的良い陵墓群の一つで、中国最後の封建社会の皇帝の陵墓群です。清西陵も世界遺産「明・清朝の皇帝陵墓群」の一部です。北京から南西約135キロ、河北省易県の西15キロの長寧山(永寧山)山麓に位置します。総面積800平方キロあまりで、雍正八年(1730年) 、雍正帝の泰陵をはじめ、1915年光緒帝の崇陵まで186年を経ていました。

 雍正帝の泰陵、嘉慶帝の昌陵、道光帝の慕陵、光緒帝の崇陵など4人の皇帝陵や皇后陵、側室のための妃園寝などで構成される清朝皇室の陵墓群。14の陵墓に、皇帝と皇后・貴妃など157人が眠っています。1961年、全国重要文物に指定され、2000年11月、世界文化遺産に登録されました。

 この時間では、CITS・中国国際旅行社の専門家、梁華さんに、CITSが企画する日帰り観光コース・西陵巡りを紹介して頂きます。今回の旅のスケジュール、料金などの情報もご紹介します。

 世界遺産・西陵巡りに興味がある方、必聴です!

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