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「一帯一路」国際協力サミット円卓会議の成果紹介

2017-05-15 16:59:15     cri    

 「一帯一路」国際協力サミット円卓会議は15日午前、北京の雁棲湖国際会議センターで開かれ、習近平国家主席、国家元首、政府首脳29人、国連事務総長など3人の国際機関代表が出席しました。習主席が主催した円卓会議は一日の議論と交流を経て、午後に閉幕しました。習主席は会議会場で国内外の記者と会見を行います。

 以下、円卓サミット記者会見での習主席の発言です。

 「一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)」国際協力サミット開幕後、記者の皆様は多くの報道を行い、素晴らしい時を記録し、「一帯一路」構築をめぐる各国の想いを発信し、進捗状況を世界に伝えた。私は中国政府と各国代表の代弁者として皆様に感謝の意を伝えたい。昨日、サミットの開幕式とハイレベル会合が開かれ、一部の国の首脳、国際組織の責任者および100カ国あまりの産学官の代表が参加して、友好的な雰囲気の中で「一帯一路」構築をめぐる国際協力をともに討議し、多くの有益な意見や提案を行い、前向きな成果を収めた。

 サミット開催期間中、中国は関係各側と一連の協力協定に調印した。これまでに中国と「一帯一路」に関わる協力協定に調印した国と国際組織は68に及んでいる。今日、30余りの国の指導者と国際通貨基金(IMF)の責任者が円卓サミットを開き、共に「国際協力の強化、『一帯一路』の共同構築、ウィンウィン発展の実現」というテーマを巡って協議した。政策・発展戦略の結びつきやパートナー関係の増進、相互連結の推進、人材と文化交流の促進などの議題について踏み込んだ意見交換を行い、幅広い共通認識を結び、共同コミュニケを採択した。今回のサミットは、国際社会が「一帯一路」構築を巡って開いたハイレベル会議であり、協力の進展をまとめ各方面の共通認識を結集させ、「一帯一路」構築の国際協力の推進に向けて、方向性とロードマップ、さらに行動計画を明確に提示した。

 今回の会議を通じて、各方面が共に「一帯一路」の国際協力を推進し、人類運命共同体を築き上げようとするシグナルは発信された。

 第一に、我々は自国の発展を世界の共同発展とリンクさせ、「一帯一路」構築における国際協力の目標と方向を確認した。「一帯一路」構築はすでに全面的な展開の新たな段階に入っている。各国の政策の協調は絶えず強化され、重要な経済貿易プロジェクトの実施は加速し、インフラ設備網が形成されつつある。貿易投資の利便性も高まり、産業と金融協力が安定的に推進し、民間往来がさらに密接になっている。今後、我々はより幅広い範囲とレベルでの「一帯一路」構築を推進し、世界経済の問題を解決する案を探りたい。「一帯一路」構築を通じて経済成長の新しいエンジンを共に探り、グローバル発展の新しいプラットフォームを構築して、経済のグローバル・リバランスを推進し、人類運命共同体の目標に向け邁進していきたい。

 第二に、我々はシルクロードの精神を継承し、協力ウィンウィンに力を入れていく。「一帯一路」構築は創始的な性質と包容性を持った発展のプラットフォームで、関係国は平等な参加者であり、貢献者であり、受益者である。我々は引き続き「共同協議、共同構築、共同享受」をモットーに、各国の政策上の意志疎通、インフラの相互連結、貿易の円滑化、資金の調達、民心の相互疎通を推進する。引き続き開放の中で協力し、協力の中で互恵を図り、イデオロギーによって区別することも、政治的議定を作ることも、排他的な行いをすることもない。

 第三に、引き続き政策の協調と発展戦略のマッチングを強化していく。貿易、投資、金融などの面におけるマクロ経済政策を協調させ、経済構造改革を共に推進し、発展の国際環境を築き上げていく。互いの発展計画を深くマッチングさせることで、行動案を共に制定し、重大プロジェクトに政策上のサポートをする。 

 我々は共に開放型の世界経済を維持・推進し、自由貿易区の構築を推進し、貿易と投資の自由化、利便化を促進していく。また、イノベーションによる発展の重要性を強調し、クロスボーダー電子商取引、ビッグデータ、スマート都市などのイノベーションをサポートし、新しい業態、産業、モデルを共に育んでいく。「一帯一路」構築と関係国や国際機関の計画とのマッチングを支持し、優位性のある相互補完と共同発展を促していく。

 第四に、我々が定めた協力ロードマップは重点協力分野と行動パターンを決定した。我々は「一帯一路」構築を通じて、各国のより力強い経済成長を支え、インフラ整備と産業発展、金融協力、人的・文化交流を促すことを期待している。また、引き続き相互連結(コネクティビティー)を重点協力分野とし、陸上通路や港湾を繋ぎ、陸海空をカバーするインフラ連結ネットワークの整備に力を入れていく。それと同時に、ソフト面のコネクティビティーを強化し、情報交換や監督管理の相互承認、法執行面での相互協力、税関・品質検査など各分野での協力を促し、各国の規制・標準システムの互換を促進していく。経済回廊の構築を加速させ、生産力と設備製造をめぐる国際協力を推進し、経済貿易産業パークと国境を超える経済協力地域を共同建設し、グリーン・低炭素技術、情報技術などの産業発展を支援する。また、融資ルートの開拓や融資方法の刷新、融資コストの削減を促し、安定かつ持続可能でリスクをコントロールできる金融保障システムを構築する。同時に、教育や科学技術、文化、医療衛生など各分野での協力を推し進め、観光、シンクタンク、メディアなど各分野での交流を緊密化し、人的往来の利便化を促す具体的な措置を講じていく。さらに各国人民の期待に応えて、持続可能な発展や汚職取り締まり、貧困扶助、災害軽減などといった分野において協力を行っていく。

 第五に、我々はこのサミットをプラットフォームとして、実務的協力を一連の経済的成果に変えた。今回のサミット開催期間中とその前の段階で、中国は多くの国、国際組織と「一帯一路」構築の枠組み内における一連の協力文書と数多くの協力協定に調印した。これらの協力は、マクロ経済政策や発展戦略などの面で双方の連結を強める計画に関わるものであり、貿易・投資、インフラ施設の相互連結、産業と金融協力、人材と文化交流などの分野に及んでおり、サミットの重要な一部となっている。中国は、政策と発展戦略の結びつきや経済回廊建設の推進、重点プロジェクトの協力強化、資金面でのバックアップ強化などを巡って多くの新たな措置を提案した。シルクロード基金への1000億元規模の増資、金融機関が人民元海外基金業務を新設することへの奨励に3000億元、中国国家開発銀行や中国輸出入銀行による「一帯一路」協力への人民元貸付(国家開発銀=2500億元、輸出入銀=1300億元)、中国国際輸入博覧会の2018年からの開催などは、いずれも参加者らの賛同を得ている。我々の成果リストは270項目余りに及び、これらの成果は「一帯一路」構築のために強力なサポートとなり、協力を推進する上で各側の自信を深めることになる。

 今回の討議を通して、国際協力の強化、「一帯一路」構築の推進、国際経済が直面する課題への共同での対応が、我々の共通利益に合致し、各国の長期発展のプランにも適っていることが分かった。そのため、我々は「一帯一路」構築の将来について、自信に満ち溢れている。鵬の羽ばたきは一羽の軽さのみに依らず、駿馬の疾走も一脚の力のみに頼らず。一方で、「一帯一路」構築は大きなプロジェクトであり、前途はまだまだ長い。各方面が手を携えて、共に努力し、青写真を行動に移して、実際の成果を獲得し続けていく必要がある。

 今、この「一帯一路」国際協力サミットというプラットフォームの継続的な利用が望まれており、サミットの定例化と長期化の提案があった。我々は2019年に第二回「一帯一路」国際協力サミットを主催すると発表した。

 「一帯一路」構築は各国共通の事業である。私は、「一帯一路」が皆の努力の下で、必ずや平和の道、繁栄の道、開放の道、イノベーションの道、文明の道になれるだろうと信じている。

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