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1時間目 政府活動報告作成の裏話、中国現代文学の散歩道~李敬澤「趙氏孤児」(5)

2017-03-07 18:37:51     cri    

担当:王小燕、斉鵬


3月6日、北京国際彫刻公園のハナモクレン

 3月5日は24節気の啓蟄でした。冬眠などで閉じこもっていた虫や動物がいよいよ動き始める季節となりました。虫の姿はまだ見かけませんが、北京では、ハクモクレンが我先にと開花しました。新しい命が育まれ、新芽が出てくるこの季節、中国では、重要な政策や措置が審議、発表される季節でもあります。日本の通常国会にあたる中国全国人民代表大会が5日に開幕しました。15日までの会期中、政治や経済、社会など各分野の課題への対策を探り出そうと、真剣に討議を行っています。どんな政策が発表されるか、見守っていきたいです。

 【旬の話題】


QRコードが印刷されている政府活動報告の表紙

 全人代の開幕式で、李克強首相によって政府活動報告が行われました。2016年の取り組みの結果を振り返ったうえ、2017年の経済や社会発展の目標を盛り込んだこの報告書は、作成されるまで大変な工夫があったようです。そして、今年はデジタル時代に合わせた新たな試みも行われているのです。政府活動報告の起草の裏話や今年の特徴など併せてご紹介します。

 【現代中国文学の散歩道~李敬澤「趙氏孤児」(5)その1】

 これまでの放送では李敬澤の小説「趙氏孤児」(翻訳:水野衛子)の第1部「王妃の陳情」、第2部「二つの取るに足らないこと」、第3部「少年夷皋と熊の手」、第4部「天意は高く問い難し」を紹介してきました。今週からいよいよ最終の部、第5部「すごい男」に入ります。4回に分けて、王小燕、星和明と斉鵬の朗読でお届けしていきます。

 なお、このコーナーは中国文学の翻訳誌『新しい中国文学 灯火』雑誌社の後援により実現したものです。

★第5部「すごい男」~その1

 晋の宰相・趙盾の邸の木の下に朝早く死人が横たわっていた。趙盾を暗殺に来た刺客だったと推測されていた。その刺客と思われる人が誰で、なぜ人を殺さず、自分を殺したのか。第5部「すごい男」はその謎解きからスターリーが展開する。

★ちょっと難しい用語

 ①「七月七日長生殿、夜半人無く私語の時」:唐の詩人白居易の長編の漢詩「長恨歌」の一節。それは七月七日の長生殿、誰もいない真夜中に親しく語り合った時の言葉だった。

 ②銭鐘書(チェン・ジョンシュー):中国近代の作家、学者。小説の代表作は『囲城』(日本語訳:『結婚狂詩曲』、1988年、岩波書店)。

 ③「呂氏春秋」(りょししゅんじゅう):戦国時代の秦の国の百科全書的な歴史書。

 ④「説苑」(ぜいえん):前漢の劉向の撰ないし編による歴史故事集。春秋時代から漢の時代までの様々な伝説や逸話、故事などを収録。

 ⑤「古今人表」(ここんじんひょう):歴史書「漢書」の一部分。

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