次回のBRICS首脳会合は、2017年9月に中国福建省のアモイで開催されることになっている。なぜアモイが選ばれたのか、このことについて2016年10月20日、アモイ大学中国国際発展研究センターの黄梅波教授がインタビューに答えている。
「アモイは中国でも代表的な発展パターンを持つ都市だ。1990年代から投資相談会を開始したこともあり、中国の各段階における発展の変化を物語る土地になっている」と話す黄教授はさらに、南南協力に関する自身の研究成果も踏まえて、「共に発展を求めることは、発展途上国共通の願いだ。発展途上国の中でも経済発展の速い中国は、その発展パターンが国際社会の注目を集めている。BRICS5カ国の首脳はアモイで会合することで、中国の発展を実感できるだろう」との見方を示した。
アモイは、経済特別区の第1陣となった都市の一つで、これまで改革開放と両岸交流協力の窓口となってきた。ここ数年のアモイは、両岸(大陸と台湾地区)の交流と協力を深める総合的な改革テスト地区となったほか、「一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)」建設の重点都市、さらには「中国自由貿易試験区バージョン2.0」における福建自由貿易試験区の一部にもなっている。
BRICS国家の経済貿易関係の観点から、注目すべきは中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車の存在だ。レールの半分以上がロシア国内にあるこの鉄道は、アモイと欧州をつないでいる。また、アモイは中国の重要な港湾都市であり、インド、南アフリカ、ブラジルと緊密な経済貿易関係を保っている。2016年第1四半期から第2四半期まで、アモイと他のBRICS4カ国の貿易額は250億元を超えており、対外貿易が不況の中にありながら、BRICS国家との貿易は2ケタ成長を維持している。
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