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一時間目 北京の新しいレンタサイクル「モバイク」、農村を歩く~山東省房干村の九龍大峡谷
担当:王小燕、斉鵬
北京は国慶節連休の真っ最中です。今年は今のところお天気に恵まれず、連日どんよりとした空に、今日は小雨まで降りだしました。しかし、この天気にめげることなく天安門広場には全国各地から観光客が訪れ賑わっています。写真は10月1日、天安門広場の東側にある国家博物館からの眺めです。
今週の「旬な話題」は、北京の街角で最近突如流行りだすようになったレンタサイクル「モバイク(摩拝単車)」を紹介します。チェーンがなく、シルバーの車体にオレンジ色の車輪。普通の自転車に比べ、ひとまわり小さく、おしゃれで目立ちます。専用のアプリ(APP)をダウンロードし、スマートフォンでQRコードをかざせば鍵が解除され、料金もアカウントにあらかじめ登録された銀行カードから自動的に引き落とされます。今どきのスマートフォンの普及を前提にした新サービスを斉鵬アナが説明します。
後半の「農村を歩く」シリーズは、引き続き山東省房干村でのマイクリポートです。村民たちの民宿や、房干村が観光開発した景勝地「九龍大峡谷」を散策してみました。
二時間目 「人民日報」を通して見えた現代中国~麗澤大学外国語学部・三潴正道客員教授に聞く(上)
聞き手:王小燕
今回のゲストは中国語の専門家で、中国ウォッチャーの三潴正道さんです。
三潴さんは1977年に初めて中国を訪問。以来、訪中はこれまでに150回余を数えます。先祖は米澤藩御典医で、父も祖父も法学の専門家でした。家の書斎には中国関連の本がたくさんあったことから、子どもの時、三国志や水滸伝に惹かれ、大学では中国語を専攻。
1980年代初め、日本総理府派遣の代表団通訳として訪中した際、三潴さんは中国語の書き言葉と話し言葉の違いに気づきました。その溝を埋めるため中国共産党の機関紙『人民日報』の購読を決めたのです。
「当時の『人民日報』は見開き2面でした。だから全部読もうと決心できたと思います。その後、私の語学力の成長に合わせ紙面は増え、4面、12面、20面、そして、今の24面になりました」
その後、「人民日報」を30年あまりに渡って購読し続け、掲載記事を独自に開発した分類システムで総括、分析することで、現代中国の様子を掴み、多くの成果を生み出しました。
果たして、三潴さんは『人民日報』をどのようにして読解し、そこからどのような現代中国が見出せたのか。シリーズインタビューの1回目をお聞きください。
【プロフィール】
三潴 正道(みつま・まさみち)さん
1948年東京生まれ
東京外国語大学大学院修了
麗澤大学外国語学部 客員教授
㈱海外放送センター顧問
NPO法人日中翻訳活動推進協会(而立会)理事長
現代中国事情、日中異文化コミュニケーション、時事中国語の専門家
2001年Web上で毎週、中国時事コラム『現代中国 放大鏡』を連載、中国ビジネス関係者の人気コラムに。独自の日中異文化コミュニケーション論とそれに基づく現代中国分析で中国進出日本企業からの講演依頼が多い。また、自ら考案した『レベル式教授法』で官界・報道界・実業界などで100名以上の翻訳者を育成。
<著書>
「中国語論説体読解力養成講座」、「ビジネスリテラシーを鍛える中国語Ⅰ・Ⅱ(共著)」「中国時事問題解説(シリーズ)」、「現代中国の軌跡(共著)」、「やさしいビジネス中国語(共著)」、「知りたいことがしっかりわかる実戦中国語文法」、「現代中国走馬看花」、「現代中国放大鏡(シリーズ)」、「時事中国語の教科書」など多数
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