雲嶺（四川省との境の山地）の南にあることから名付けられた雲南省は中国の最西南部に位置し、東は広西チワン族自治区、貴州省、北は四川省、北西はチベット自治区、西部はミャンマー、南部・南東部はそれぞれラオスやベトナムと隣接しています。

　地勢は標高の差が大きく、最も標高が高いのは梅里雪山のカワカブ峰で6740メートル。最も低い地帯の標高は76.4メートルです。

　また、豊富な自然資源に恵まれ、植物の種類が豊富で、「植物の王国」、「動物の王国」、「漢方薬材の里」とも呼ばれています。省内に怒江、瀾滄江、金沙江などの河が流れていることから水力エネルギー資源も豊かで中国で第2位になっています。

　産業は山間の盆地を中心に農業が発達し、米、サツマイモ、茶、煙草、ゴム、バナナ、パイナップル、漢方薬などが主な産物です。ユリ、バラなどの花卉やプーアル茶等も特産品です。

　人口は約4659万人（2013年）、漢民族が人口の67％を占めていますが、少数民族の多い地域で、ペー、ハニ、チワン、タイ、ミャオ、ホイ、ラフ、ワー、ナシ、ヤオ、チベット、ジンポー、プミ、ヌー、アチャン、ドアン、トールンなど25の少数民族が住んでいます。

　今週は中国国際旅行社の梁華さんをゲストに迎えて、この雲南省の昆明、大理、麗江の4泊5日の旅を紹介します。昆明の市内の散策のほか、大理の崇聖寺三塔、周城ロウケツ染め工房、大理古城、そして、麗江の麗江古城（四方街）、トンパ博物館、玉龍雪山白、沙村壁画といった観光スポットを具体的に紹介していきます。現地のグルメ、白族の砂鍋魚と麗江ナシ族銅製火鍋料理なども取り上げます。旅の料金、交通手段もお伝えしますので、旅のプランの参考にしてください。