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<ライフマガジン>
話題1:なぜG20 サミットの開催地を杭州にする?
G20サミット・主要20カ国・地域の首脳会合が風光明媚な都市、杭州で開かれています。杭州と言えば、皆さんはどんなイメージがありますか。中国には、「上有天堂、下有蘇杭(上に天国があるように、下には蘇州と杭州がある)」という言い方があります。杭州は昔から、蘇州と並びに風光明媚な場所とされています。では、なぜ世界の注目を集めているG20サミットは杭州で行われるのでしょうか。G20サミットと言えば、これまではワシントンやロンドン、トロントのような国際大都会で開かれましたが、初めて中国での開催は、なぜ北京や上海ではなく、杭州を会場に決めたのか、今日の番組では、その理由について探ってみましょう。
話題2:杭州、モバイル決済の都
杭州では、第三次産業がGDPに占める割合は6割以上を超え、観光業やサービス業はとても好調に進んでいます。新興IT企業の集積地に生まれ変わり、シリコンバレー的な文化が根付きつつある一面がみられています。現在、杭州のタクシーの98%がモバイル決済対応で、スーパー・コンビニエンスストアの95%以上でアリペイ(支付宝)によるモバイル決済サービスが使えます。飲食店約4万軒のうち、2万2千軒、つまり半分以上はアリペイなどのモバイル決済が使えます。一部の屋台でさえ、モバイル決済が対応できます。さらに、美容院、カラオケ、レジャー施設などの産業もモバイル決済を後押ししています。杭州はモバイル決済、与信、資産運用業務、投資、保険などの分野でも全国で首位に立っています。
話題3:アリババの成功秘訣
中国のネット通販大手・アリババグループの本部は杭州にあります。アリババグループは3万6000人以上の従業員を持つeコマース世界一の巨頭です。二位以下にはアマゾン、ebay、京東、楽天が続きますが、二位から五位の規模を合わせても、アリババ一社にかなわないのです。アマゾンは全世界に展開していますが、アリババはほぼ中国一国でこの規模に至っています。
アリババグループは1999年、創業者のジャック・マーさんと18人の仲間により、杭州にあるアパートの一室で創業しました。2014年にはニューヨーク証券取引所に上場し、今では、Eコマース事業、モバイルメディアとエンターテインメント、ローカルサービスの3つの事業を中心に、自社開発のモバイル決済システム・アリペイや、インターネット金融サービス・アント・ファイナンシャル、そして、ビッグデータベース、アリババクラウドを持つ大手IT企業に生まれ変わりました。アリババの成功の秘訣や、今後の発展目標、日本との協力について、このほど杭州のアリババ本社を訪れ、アリババの日本マーケティングを担当する孫炯副総裁に伺いました。
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