世界無形文化遺産~安徽省の宣紙~
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1時間目:世界無形文化遺産、安徽省の宣紙
中国の4大発明といえば、紙、火薬、羅針盤、印刷術。この中の紙は、昔の中国知識人の文房具の筆、墨、紙、硯の1つでもあり、日常生活においても欠かせないものです。
唐代、今の安徽省の宣城市の逕県一帶で「宣紙」という紙が造られました。宣紙は、青檀樹の皮と藁を主な原料としたもので、素地は丈夫で耐久性に優れ、色は白く、滲みがあり、墨の付きがよく、いろいろ変化します。そして、この紙の特徴は、長持ちすることです。
また、19世紀には、パナマ国際博覧会で、20世紀の初めには上海での万国紙の評定会で、2回金メダルを獲得するなど、中国書画用紙の代表格となり、「紙王」とも呼ばれています。そして、2009年、安徽省の宣紙は、ユネスコに、世界無形文化遺産として登録されました。
この宣紙のふるさと、宣城市の逕県一帶は中国の名勝地・黄山の北麓にあり、山紫水明なところです。県内には黄山の麓に源を発して長江に流れ混む青弋江という川が流れています。このきれいな水で作り上げられた宣紙は、品質がとても高いのです。
世界遺産の黄山にも近い安徽省宣城市。紙製造工場や博物館もありますので、是非、お訪ねください。
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