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『争座位帖』

2016-08-10 12:50:34     cri    

行書体 2014年作

 『争座位帖』は『論座帖』『与郭英乂書』『与定襄郡王書』とも呼ばれ、唐代の書道家の顔真卿は五十六歳ごろに襄郡王である郭英乂に書いた手紙である。合計で1192文字。顔真卿は、字は清臣、中国唐代の代表的な書家であり、「顔体」の楷書体を創立した。

 作品の内容は定襄郡王の郭英乂は宦官の魚朝恩におべっかを使うため、よく盛大な宴会で官吏の着席を横暴に命令し、たやらに魚朝恩の座席の順序を引き上げた。これに対して、顔真卿は心中の義憤を抑えることができなく、郭英乂にこの手紙を書き、正義による公正に直言し、厳しく警告し、郭英乂の行為を激しく責めた。

 劉鉄宝は合わせて10回『争座位帖』を模写した。これはレベルの一番高い作品である。中国では、書道史上の名作品である王羲之の『蘭亭序』が世界一の行書作品で、『争座位帖』は二番目であるとよく言われているが、劉鉄宝は『争座位帖』のほうが世界一だと思っていた。

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