第3回コーディネーター会議は杭州サミットの準備に向けたラストスパートに入る段階で開かれたカギとなる会議で、成果目標を定め、サミットの成功を確かなものにする重要な意義を持った。同会議では、杭州サミットのスケジュールなどの段取りを伝え、首脳コミュニケの基本的枠組みと要素のコンセンサスを得て、サミットの成果目標に関する突っ込んだ意見交換を行った。
現時点で各国が基本的に確認している内容は以下の通り。G20のイノベーション成長青図とイノベーション行動計画、新工業革命行動計画とデジタル経済成長での協力イニシアティブ。G20指導層の反腐敗・追及取立の原則、中国での反腐敗・追及取立研究センター設立の同意。G20貿易・投資システム構築の強化と貿易保護主義への共同反対。成長テーマと発展途上国の需要に注目し、G20の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実施とアフリカ及び後発発展途上国の工業化イニシアティブの支持。
構造改革のトップダウン設計が発表されたことは、財務大臣・中央銀行総裁会議の最も重要な成果の一つで、構造改革の9大優先分野と指導原則48条が定められた。これはG20が最も重視する改革分野と原則の「最大公約数」を出したもので、経済の強固で持続可能な均衡成長の実現につながる。
中国の後押しでG20は、インフラ投資の促進、世界の総需要拡大、中・長期の経済成長基盤を築く方針をまとめた。各国は「世界インフラ連結提携イニシアティブ」を承認し、民間部門によるインフラ投資を奨励する。
中国は今年G20議長国となってから、数年にわたり停滞していた国際金融枠組み作業チームを再開。新興国が国際金融システムに食い込んで大きな機能を発揮することを軸に、国際経済ガバナンス改革を進めている。
貿易大臣会議ではG20の歴史で初となる貿易大臣声明を発表した。地域貿易協定の透明度向上と、多国間での規則一致を図ることで同意し、「G20世界投資指導原則」をまとまめ、世界の投資政策の協調を強化するための歴史的な貢献を果たした。
エネルギー大臣会議では「2016年G20エネルギー大臣会議北京コミュニケ」をまとめた。メンバー国が再生可能エネルギー発展戦略と行動計画を定めることを奨励し、再生可能エネルギー投資を促進することで、世界のエネルギー構造に占める再生可能エネルギーの割合の大幅な上昇を目指す。
現時点で中国が設定したサミットのテーマと重点議題は各国に広く支持され、サミットの成果目標の骨格と土台が基本的に出来上がった。主要活動の段取りが全て終わり、会場建設なども順調に進むなか、中国は現在、今回のサミットを成功させるための最終的な準備作業を行っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」より
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