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7月19日 火曜日

2016-07-19 21:31:13     cri    

 1時間目 北京市、初の「自転車専用高速路」計画中、第5回世界平和フォーラムで語られる中日関係

 担当:王小燕、白昊


 長江流域ではようやく梅雨が明け、「三伏天」と呼ばれる1年でもっとも暑い時期を迎えました。本来なら太陽が照りつける頃ですが、今週の北京は、雨の多い1週間になりそうです。水の少ない北京にとっては恵みの雨です。

 さて、今週は前半の「旬な話題」で、北京市が現在計画中の「自転車専用高速道路」の構想についてお伝えします。深刻な交通渋滞の解消を目指すこの構想は、具体的にはどのように進められ、どのような効果を狙っているのか。白昊アナが詳しく紹介します。

 後半の「スペシャル・バスケット」は先週末、北京で開かれた「第5回世界平和フォーラム」を取材しました。

 清華大学主催、中国人民外交学会の協力による第5回世界平和フォーラムは、16日、17日に北京で開催されました。世界各地が「セキュリティー・ジレンマ」に陥る中、共通の安全保障意識の確立に向け、20か国のシンクタンクから40人余りのパネラーが、20あまりの分科会で議論を戦わせました。  

 この中の東京財団との共同開催による分科会「アジアの安全保障枠組みと中日関係」を取材しました。モデレーターの秋山昌廣さん(東京財団上席研究員)をはじめ、パネラーの陳健さん(元中国大使)、高洪さん(中国社会科学院日本研究所所長代行)、相澤伸広さん(九州大学准教授)、小原凡司さん(東京財団研究員・政策プロデューサー)の中日関係の現状に対する見方を紹介します。

 2時間目 漱石の孫として生まれる~夏目房之介さんに聞く

 先月、日本漫画の世界各地での受容意識を調査するため、中国を訪れた夏目房之介さんに話を伺います。

 今回北京、アモイ、上海を回った夏目さん。北京ではマンガ愛好者向けの講演会やマンガ・アニメ産業の関係者との交流会を開くなど、フェイス・トゥ・フェイスによる調査を行う多忙な中、CRIインタビューを受けてくれました。

 今週紹介するインタビュー、前半は夏目さんが体感した中国文化の話題。八卦掌から中華料理…なんと、様々な中国文化が夏目さんの暮らしの一部になっています。評論家らしい、単純明快なコメントが聞けます。

 後半のテーマは漱石の孫として生まれたことについてです。漱石が世を辞したのは48歳。房之介さんの父親がまだ9歳の時でした。一度も会った事のない祖父ですが、自分の人間形成に大きな影響を与えていると、房之介さんは語ります。そして、祖父、父、自分…「エゴ」の確立のプロセスを面白く振り返ります。

 現在、二松学舎大学の依頼で、ロボット研究の専門家である大阪大学の石黒教授が開発中の「漱石ロイド」の進捗状況も紹介してくれました。今回もこの番組でしか聞けない盛りだくさんの話題があります。ぜひお聞き逃しのないように。

 なお、8月2日に放送予定の次回はマンガ調査で感じたこと、コミュニケーションツールになったマンガという媒介の今後などについて紹介します。

 【プロフィール】

 夏目房之介(なつめ・ふさのすけ)さん

 学習院大学大学院教授、漫画評論家、漫画家、エッセイスト
 1950年東京生まれ。青山学院大学卒。マンガ、エッセイ、マンガ評論などを手がける。1999年「手塚治虫文化賞特別賞」を受賞。2008年より学習院大学大学院教授を務める。人文科学研究科身体表象文化学専攻で「マンガ・アニメーション芸術批評研究/芸術文化論演習」を担当。
 マンガ表現論という研究領域を開拓しつつ、マスメディアでのマンガの啓蒙活動や海外への日本マンガの紹介などもきました。『マンガはなぜ面白いのか』『手塚治虫の冒険』など数十冊のマンガ研究・評論の本を著す。

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