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1時間目:世界無形文化遺産、貴州省侗族の大歌
中国には56の民族が暮らしています。そのうちの1つが侗(トン)族です。人口は約298万人。主に中国南部の貴州省や湖南省、広西チワン族自治区に暮らしていて、中でも貴州省には 全人口の半数を超える160万人がいます。そして、貴州省には、侗族最大の集落と言われる「肇興トン寨」があり、ここを中心に伝わる歌、「侗族大歌」が世界無形文化遺産に指定されています。
「 肇興侗寨」の寨は、中国語で村落の意味。「肇興侗寨」は「肇興侗族の村」といった意味になります。
「肇興侗寨」は貴州省の省都・貴陽から東南へ空路40分のところにある黎平県から更に車で2時間のところにあります。
ここは歌と踊りの里とも呼ばれていて、祭りの日、村人達は歌や踊りを競い合い、大変賑やかなのだそうです。
また、文字を持たない侗族は、民族の歴史や社会、生活、倫理、道徳など全てを歌という形で記録し、伝えてきました。
祝日や大切な日には、村のシンボル的な建物、鼓楼の内部あるいは広い空地に集まってみんなで侗族大歌を歌います。隣の村から合唱隊をお客として迎える時は、村の「合唱隊」が隣村の「合唱隊」を招待して、夜には鼓楼へ行ってともに歌います。
この時、主催者と招待者の男女混成合唱隊は、左右両側に分かれて坐ります。先ず、主催側が合唱で歓迎と敬意を表し、相手は「鼓楼を賞賛する」という歌で応えます。この挨拶の歌が終ってから正式な大歌合戦が始まるのです。大歌は普通、長い時間がかかり、徹夜になる場合もあります。村の老若男女は「合唱隊」の周りに集まってそれを聞きます。
皆さん、中国の世界無形文化遺産「侗族大歌」のふるさと、奥深い山々の大自然に育まれてきた、貴州省「肇興侗寨」に出かけてみませんか。
2時間目:貴州省黎平県の観光地とグルメ
2時間目は、世界無形文化遺産・侗族大歌の発祥地である中国貴州省黎平県にポットを当てます。黎平県には、肇興侗寨、地坪風雨橋、八舟河風景区という有名な観光地があります。この時間ではこれらの観光スポットを紹介します。また、侗族の有名な調味料・牛癟、そして日本の鮒寿司にも似た腌魚(魚の塩漬け)も取り上げます。(まとめ:任春生、チェック:Keiko)
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