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6月21日 火曜日

2016-06-21 18:00:21     cri    

1時間目 横井新日本大使が新任レセプション、「中日学生手話交流・南京交流事業報告会」を取材

担当:王小燕、白昊

 最高気温が30度以上の日が続いく中、北京の公園では桃やサンザシなどが小さな実をつけ始めました。乾燥しているはずの北京ですが、雨もあり蒸し暑く感じる日もあります。こんな北京からお送りする今週の番組は、まずは、白昊アナの訪日スペシャル・リポートです。なんと、白アナは先週の土曜日(18日)に「HARD OFF ECO スタジアム新潟』で開かれた『第8回AKB48選抜総選挙』に行きました。自ら「卒業旅行」と命名した今回の日本の旅。好きなアイドルの連覇を達成させたいという大きな「ミッション」を背負っていました。これが実現すれば中国ツアーの敢行するとアイドルが約束していたからです。今回は、メディアの人間としてではなくAKB48の多くの中国人ファンの1人として追っかけリポートします。

 続いて「旬な話題」は在北京日本大使公邸で開かれた横井大使の新任レセプションの様子です。中国語が大変劉暢な横井大使。通訳なしで5分ほどをスピーチしました。その内容をピックアップしてご紹介します。

  

新任レセプションでスピーチに向かう横井大使

 後半の「スペシャル・バスケット」は5月31日、早稲田大学北京事務所で開かれた「中日学生手話交流・南京交流事業報告会」のリポートです。趙芸莎記者が取材しました。

 中日学生手話交流活動は毎年、5月15日、「中国障碍者の日」に合わせて行われ、今年で8回目となります。今年の交流は5月20日から22日にかけて南京で行われました。現在、北京に留学中の日本の早稲田大学の学生7人が南京聾人学校を訪問し生徒と交流しました。この他、南京大虐殺記念館や地元の老人ホームなども訪れ、交流会を行いました。南京市聾唖学校での交流会には、生徒や協賛企業の職員も訪れ、300名以上が詰め掛ける盛況ぶりだったそうです。

 

 

報告会での留学生のパフォーマンス

 報告会では今回の交流活動が詳しく紹介されたほか、留学生全員が手話で自己紹介し、南京聾人学校で披露した手話による歌、「祝你平安(お元気で)」などを歌い、更にハッピを纏ってソーラン節の踊りも披露しました。

 中日学生手話交流活動、1回目は2009年5月に四川地震被災地の聾唖学校を訪問しました。第2回は2010年3月に南京市ジャパンウイークに合わせて行われ、その後は南京市での実施が定着しました。

 なぜ南京で、なぜ手話交流なのか、日中学生手話交流会を立ち上げた関係者、参加した学生たち、協賛企業、メディア関係者の話をお送りします。

2時間目 学生手話交流に寄せた思い~藤田安彦さんに聞く

聞き手:王小燕

 今年の5月21日、北京大学に留学中の早稲田大学の学生7名は南京市聾唖学校を訪問し交流活動を行いました。生徒、学生、協賛企業の職員など300人を前に、日本の学生たちは中国手話による自己紹介や中国の歌を披露し、ハッピ姿で日本の民謡「ソーラン節」を踊りました。一方、中国の聾唖学生はマジックショーや特別仕掛けの踊りを披露。最後は双方が共演する中国手話による歌「陽光総在風雨後」(太陽はいつも嵐のあとに輝く)を歌い、会場は感激の涙に包まれました。

 2009年、前年に起きた四川地震被災地の身障者への心のケアとして実施したのが最初でした。翌年は、南京市ジャパンウイークに合わせて南京で実施し、この年から毎年南京で行うことが恒例となりました。

 「日中学生手話交流会」を立ち上げたのは、株式会社オムロンの元社員で、定年後、ボアオアジアフォーラムの創設スタッフ、日本国際交流基金北京日本文化センター所長などを歴任した藤田安彦さんです。藤田さんは日米中三カ国の手話に通じ、アメリカで「聴導犬訓練士」の資格も取得しています。

 異文化交流の一環として、若者の人間形成や自己啓発のツールとして、手話交流の役割を重視してきました。そして、「日中交流は南京から」という知人ジャーナリストの言葉に触発されたことが、南京で学生手話交流を続けてきた理由だと振り返ります。

 これまでの8回の手話交流活動の現場で感じたこと、手話交流に寄せた思いについて伺いました。

2009年5月 四川地震被災地聾唖学校の訪問

2010年3月 南京市聾唖高級中学での交流会

2012年 OBたちとの第4回湘南合同会議

【プロフィール】

 藤田安彦(ふじた やすひこ)さん

 早稲田大学・北京教育研究センター 顧問

 1991年、「欧姆龍(大連)有限公司」の初代総経理として、中国初の車椅子対応のバリアフリー工場を建設し、身障者2人の採用を実現。

 1992年、日本盲導犬協会・理事に就任し、世界介護犬協会ADIのVoting Memberとなる。

 1993年、アメリカ・マサチューセッツで「聴導犬訓練士」の資格取得、NPOなどのファンド・レイジング(資金集め)を学習。

 1999年、中国で初めての「手話学習教材(家庭版)」VCDを制作し中国手話普及に貢献。

 2001年から、フィリピンンのラモス元大統領らが提唱し、民間主導のダボス会議アジア版の世界経済フォーラム「ボアオ・アジア・ フォーラム」の設立・運営に携わり、財務総監(CFO)として、人事体制構築や会員募集ならびに資金集めに貢献するなど、中国をはじめ参加のアジア26カ国のリーダーとのネットワークを構築。

 2004年、国際交流基金北京事務所・所長に就任、北京日本文化中心を設立。日本企業の社会貢献活動の調査を実施し中国各地でその調査報告会を開く。大江健三郎氏や羽生善治四冠の講演会や日本盲導犬デモの実現など日本紹介に尽力。

 2009年、日本の留学生10名と四川大地震被災地の障害者を慰問。日中学生手話交流実行委員会を設立、第2回から毎年南京市を訪問し日中学生の民間草の根交流活動を実施。

 2010年、現職。  

 趣味:中国手話。 

 所属:日本盲導犬協会・評議委員

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