20160614-2.mp3
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(聞き手:王小燕)
シリーズインタビューの9回目。TBSの世界遺産を紹介する番組は、放送開始から今年で20年になります。企画段階から番組の立ち上げにかかわり、プロデューサーであり、ディレクターも務めた大野清司さんに引き続きお話を伺います。
今回から中国での撮影がテーマです。大野さんは黄山、曲阜、武当山、武陵源(張家界)、蘇州、九寨溝、峨眉山と番組の初期に撮影した中国の世界遺産紹介番組で、ディレクターを多く担当していました。当時の中国は、撮影許可の申請から、現地とのコーディネートまで様々な状況にフレキシブルに対応できる能力が求められていて、日本のテレビ人の間で「特殊な国だ」というイメージが強かったそうです。そんな中、大野さんは当初スタッフとして、中国に適した撮り方、番組の作り方を仲間たちと手探りで模索しました。
今回は大野さんが中国で最初に撮影した世界遺産・安徽省黄山での思い出を中心に伺いします。
それまで20数年もテレビ番組の制作をこなしてきたベテランとは言え、中国の世界遺産紹介の番組は初めての挑戦でした。出かける前の周到な準備、現場に行ってからの思いもよらない感動、そして、いざ編集を始めると、カメラに収まっていたのは感動の伝わらない映像だと分かった時の焦り、最後はチームワークで困難を乗り越えて仕上げた番組。30分弱の番組にどれだけの紆余曲折があったのか。そして、人には見せられないベテランディレクターの心の葛藤も。
今回もここでしか聞けない秘話をどうぞ。
【プロフィール】大野清司(おおの きよし)さん
1949年 東京都生まれ
東京大学卒業後、1974年に株式会社TBS映画社(現社名:TBS VISION)に入社。主にドキュメンターリ番組のディレクター、プロデューサーとして番組制作に係わる。1979年からは海外取材番組を担当し、世界60ヵ国を取材。
【主な担当作品】
・『美をもとめて』シリーズ、『世界の子供たち』シリーズ
・『世界めぐり愛』シリーズ、『世界遺産』シリーズ
・『遥かなるアンコールワット』、映画『敦煌』公式記録VTR
・中日共同制作『萬里の長城』(日本TBS&中国CCTV)
・TBS開局40周年記念番組『日本海大紀行』
・『緒形拳:シルクロード列車の旅』
その他、多数
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