「世界の工場」、「安かろう悪かろう」に訣別
エクアドルの北西部沿海地域で先月16日、マグニチュード(M)7.8の大地震が発生し、被災地では建築物の倒壊が相次ぎ、橋にも被害が出た。だが中国の技術設備や中国企業が請け負った土木工事、道路や橋、病院は、地震に遭ってもびくともしなかった。「メードインチャイナ」と「中国基準」は大地震の試練を耐え抜き、各方面から賞賛された。
これまで「メードインチャイナ」といえば、「安かろう悪かろう」の低級製品しか頭に浮かばない人が多かったが、今では品質は向上を続け、海外でのイメージも徐々に変化している。
改革開放がスタートすると、中国は「世界の工場」と呼ばれるようになり、靴類、衣類、おもちゃ、電子製品などの消費財を世界中に提供し、世界の経済・貿易の版図を塗り替えてきた。だが今や5大陸に低級製品を提供するだけにとどまらず、高級製品もますます多く生み出している。
アメリカ大陸では、中国北車の提供する地下鉄車両と動力車が、ブラジル・リオデジャネイロの軌道交通の輸送力の80%以上を担う。大疆創新科技有限公司のドローンは米国科学技術界の著名人やスターに人気があり、話題のテレビドラマにも登場した。
アジアでは、日本の福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故に際し、日本側の要請に応じて、三一重工株式有限公司が62メートル級のポンプ車で応援に駆けつけた。パキスタン初の設備容量100メガワット級の大規模太陽光発電所は、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の企業・特変電工新疆新能源株式有限公司が建設を請け負ったものだ。
欧州では、フランス・パリの繁華街のオペラハウスに続く道に、中国の日用品ブランド・ハク(にんべんに百)草集が路面店をオープンし、化粧品を販売するほか、漢方を取り入れたスパサービスも提供している。
アフリカでは、中国鉄建が請け負ったアンゴラのベンゲラ鉄道が年内に開通する見込みだ。同国を横断するこの鉄道は大西洋~インド洋間の国際鉄道のルートの一部になる。
北京に留学中のドイツ人学生フローリーさんは、手の中にある小米科技の携帯電話を見せながら、「この電話は(米アップル社のスマートフォン)『iPhone』(アイフォーン)よりもコストパフォーマンスが高い。どちらもスマートフォンだが、小米製品は使ってみるととても便利だし、価格もアップルよい大分安い」と笑顔で話す。
今や中国製携帯電話はかつてのような「バッタもの」、「粗悪品」の代名詞ではなくなり、科学技術のウェイトが高く、しっかりとした工業デザインの製品になった。こうしてますます多くの海外の消費者が、コストパフォーマンスと品質の高い中国製携帯電話を選ぶようになっている。
アリババ(阿里巴巴)、華為、中興、聯想(レノボ)、騰訊(テンセント)など、今では外国人に名前の知られた中国ブランドはますます多くなり、中国ブランドのイメージは全体的に上昇中で。
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