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チャイナビジョン 2月27日

2016-05-09 15:06:00     cri    
 中国ではこの3月3日から政治協商会議、5日から全国人民代表大会が幕開けとなります。「両会会」、「二つの会議」として知られるこの二つの重要な会議では、向こう一年の中国の政治、経済や社会、暮らしなどにかかわる重要な議題が討論されます。今日のこの時間は、2016年の政協会議と全人代で注目されるキーワードのいくつかをピックアップしてご紹介しましょう。

 ① 第13次五カ年計画

 今年の全国両会の主要議題の1つは第13次五カ年計画綱要の審査と承認であり、第13次五カ年計画が両会の主要な焦点となることは間違いない。これに先立ち中国共産党の第18期中央委員会第5回全体会議は第13次五カ年計画提言を発表。革新、協調、エコ、開放、共に享受を第13次五カ年計画、さらにはそれ以上の期間の中国の五大発展理念として打ち出した。これを基礎に中国がどのように今後5年間の経済・社会の重要な指標を設けるか、国際社会でどのような役割を演じるかが、第13次五カ年計画綱要という新たな青写真によって明確にされる。

 ② 供給側の構造改革

 生産能力を減らし、在庫を減らし、レバレッジを解消し、コストを下げ、短所を補うことを重点とする供給側の構造改革は、中央経済政策会議が基調を定めた後、正式に始動する。世界経済低迷の影響を受け、今年中国経済は大きな試練と新たな不確定要因に直面している。李克強総理は「如意棒を振り上げて」試練に対処する必要があるとし、「努力しさえすれば、乗り越えられない障害はない」と述べた。

 障害を乗り越えるために必須の供給側構造改革について両会がどのような「タイムテーブル」と「ロードマップ」を打ち出し、改革の痛みをいかにコントロールし、耐えるかは、ある程度において中国経済の未来を決定するものであり、中国経済に対する外国の信頼にも影響する。

 ③ 「メイド・イン・チャイナ2025」+「インターネット」=?

 経済の下押し圧力が増す中、メイド・イン・チャイナをいかに盛り返すかは直面せざるをえない難題だ。昨年政府活動報告は「メイド・イン・チャイナ2025」と「インターネットプラス」という2大コンセプトを初めて打ち出した。今年は「メイド・イン・チャイナ+インターネット」において早急に突破口を開くよう求めている。人々は間もなく開催される両会で、中国製造業の今後10年間の行動綱領とインターネットがどのように融合を加速し、中国製品、中国経済に新たな運動エネルギーをもたらすのかを見るのを期待している。

 ④ 貧困脱却の難関突破

 現在7000万人いる貧困層を2020年までに全て貧困から脱却させることは、中国にとって今後5年間で最も困難かつ勝利しなければならない戦いだ。これはややゆとりのある社会の全面的完成に関わり、国連のポスト2015年開発アジェンダの厳粛な約束を実行に移すものだ。2015年11月以来、中国は貧困脱却の決意を度々示し、貧困脱却に関する中共中央と国務院の決定によって、その「戦術」を詳細に明らかにし、さらに審査によって各級幹部が貧困脱却に全力で取り組むよう導き、貧困脱却の難関突破に大々的に取り組んでいる。第13次五カ年計画始動の年にあたり、貧困脱却の取り組みがどう始動するかは極めて重要だ。上層部が両会で貧困脱却について新たな方針を打ち出すかどうかが注目される。

 ⑤ 運命共同体

 「周辺運命共同体」から「アジア運命共同体」、さらには「人類運命共同体」へ。過去1年間に各国と協力・ウィンウィンを図り、連携して前進する中国の意思はますます揺るぎないものとなった。2016年、世界は依然として大きく、問題は依然として少なくない。南中国海情勢は緊張が続き、朝鮮半島は核問題が続き、「運命共同体」の理念を提唱する「中国の心」は重大な試練に直面している。政治・外交のエリートが集まる両会で、外国は中国の声を聞き、中国の対応策を見ることを差し迫って必要としている。

 ⑥ 4つの意識

 1月末に召集された中共中央政治局会議は「政治意識、大局意識、核心意識、一致意識の強化」を初めて打ち出した。ここから「4つの意識」が最新の政治キーワードとなった。現在中国は「中所得国の罠」と「トゥキディデスの罠」という2つの大きな世界的なんだいに直面し、改革も難関攻略の時期にあり、難題に取り組むのでも、危険な瀬を渡るのでも、「4つの意識」による導きが必要だ。「4つの意識」の提唱は、中国の政治、中国のガバナンスが新たな段階に入ったことを示しており、今後数年間の中国の政治構造と改革のパフォーマンスに計り知れない影響を与えると見られる。

 ⑦ 五大戦区

 2016年に中国人民解放軍の五大戦区が成立した。これは中国の軍が戦区の新時代に入り、30年間の長きにわたり続いた七大軍区が過去のものになったことを意味する。本戦略方向の唯一の最高合同作戦指揮機関である戦区は、本戦略方向の安全上の脅威に対処し、平和を維持し、戦争を抑止し、戦争に勝利する使命を担っている。中国の軍事改革はかねてより世界の注目を集めてきた。軍区を廃止して戦区を設置することは、軍事力強化戦略を全面的に実施する最新の象徴的措置であり、1950年代以来最大規模の軍事改革と見られている。両会では五大戦区関連の話題が大いに注目されるだろう。(編集NA)

 「人民網日本語版」2016年2月23日

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