①【脱貧攻堅(貧困脱出作戦)】
去年11月に開催された中国共産党中央貧困扶助開発活動会議では、「一致団結して貧困からの脱出という目標を実現し、ひとつの貧困地区、ひとりの貧しい住民さえも決して出さない」との方針が打ち出されました。
統計データによりますと、中国では、今もなお、7千万人以上の貧困人口が存在しています。7千万人を今後5年間で、貧困から脱出させることは、正真正銘(しょうしんしょうめい)の「貧困脱出作戦」です。貧困撲滅に全面的に取り組み、あらゆる貧困地区、貧困人口が2020年までにややゆとりのある社会、言わば全面的な小康社会に入ることが目標とされています。
②【2人っ子政策】
「1人っ子政策」から、夫婦のどちらかが一人っ子であれば、子どもを二人産むことを許可する政策が順調に実施され、現在は再び、1組の夫婦が2人目の子供を持つことが全面的に認めらえるようになりました。 これは、人口構造の合理化、労働力の供給増、家庭におけるリスク対抗力の強化、高齢者扶養の負担軽減を目指した国民生活における重要な改革であると同時に、経済の持続可能な成長と国家競争力のアップにも有利に働きかけると見られています。
③【教育普恵(教育を社会の各層・各グループに浸透させること)】
中国では、今年から、学生1人当たり公的経費の基準が全国統一となりました。さらに2017年になると、私立学校の学生も含む都市部と農村部で義務教育を受ける学生の学費や雑費が全額免除されるほか、教科書は無償提供になり、貧しい家庭に生まれた学生は生活費の補助も受けるということです。
④【等級別診療】
今年、中国では、等級別診療制度が医療改革の重点となります。特に、人材の配置、スムーズな転院の流れ、個人の自発的意志による受診を原則として、経済上のテコ入れ、柔軟性の高い措置、広報の強化などを通して人々が等級別診療によるメリットを実感できるようになると見込まれています。
⑤【重拳戦霾(スモッグに対する徹底抗戦)】
スモッグ対策は政府と国民の注目を集めています。去年、関係部門の監督のもとで、大気汚染防止重点都市9都市は、PM2.5排出汚染源の分析作業を終え、全国で99万5200台以上の「黄標車」という排ガス基準に達しない車両を淘汰しました。今年、スモッグ対策の強化に向け、関係当局はさらに強い決心を固め、環境保護関連法を執行する上での厳しい措置を繰り出し、強力な措置、厳しい問責を実施することが求められています。
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